アルファ、ベータ、オメガの二次性がある世の中で、自分はベータだと思って生きてきた圭斗。けれど、見知らぬアルファ男性・香倉からとある指摘を受けたことをきっかけに再検査を受け、実は自分がオメガだったことを知る。「孕む性」ともいわれるオメガは男性でも妊娠が可能で、周囲から差別的な扱いを受けることも多かった。オメガだと判明したことにより葛藤していたある日、圭斗は香倉と再会する。有能なアルファである香倉は、圭斗こそが自分の運命の番(つがい)だと言い、圭斗を甘く、優しく支えてくれる。けれどその献身と優しさの裏には、あまりに深い欲望と執着が隠れていて―― ※電子版は単行本をもとに編集しています