【「脳科学」と「疼痛医学」の進歩でわかった、痛みのメカニズムと最新治療】
検査では異常が見つからない「原因不明」の口や顎の痛み・違和感は、
ストレスや不安にも関わる
脳の「痛みの回路」が作り出していた!
――新たな知見から見えてきた、痛みのメカニズムと最新治療
《こんな症状があるなら、「原因不明の口腔顔面痛」かもしれません》
◎歯の治療をしても痛みが消えず、歯を抜いても治らない
◎検査をくり返しても異常が見つからないのに、顔の痛みが続いている
◎不安やストレスを強く感じることがあった後で、舌の痛みがあらわれた
◎歯科治療をきっかけに体調不良に陥った
――痛み研究・治療の最前線を知る医師による、豊富な症例と解説、治療法のすべて
痛みとは単なる感覚の問題ではなく、記憶、感情、ストレス、
そして生き方そのものと深く結びついているものです。
そのため、患者さん一人ひとりの背景や人生に寄り添う姿勢が、診療においては極めて重要です。
特発性口腔顔面痛はたしかに痛くて苦しい病気ですが、命に関わる病気ではありません。
そして、治療可能な病気でもあります。どうか、希望を持ってください。
――-「まえがき」より
《本書の内容》
第1章 原因不明の痛みは脳が作り出す
第2章 どうしても治らない歯・舌・口・顔の痛み、「特発性口腔顔面痛」
第3章 「特発性口腔顔面痛」に治療法はある?
第4章 痛みへの心構えを変える ――認知行動療法
第5章 どうしても消えない「歯・舌・口・顔の異常感」で困ったら
第6章 痛みや異常感を引き起こす精神疾患
第7章 三叉神経・自律神経性頭痛による口腔顔面痛
第8章 神経障害性疼痛(いわゆる神経痛)による口腔顔面痛
第9章 難治性顎関節症による口腔顔面痛