日本人にとって“軍隊”とは何だったのか?
一億人が体験した昭和の戦争の記録
昭和46年4月、文藝春秋臨時増刊として刊行された『日本陸軍戦記』。編集長は昭和史の語り部」と呼ばれる半藤一利。50年余りの時を経て、『日本軍艦戦記』『日本航空戦記』とともに「日本戦記三部作」を、当時のかたちのまま復刊。「戦後80年」の今年、今ではもはや直接聞くことのできない多くの証言、貴重な写真の数々によって、あの戦争とは何だったのか、あらためて見つめ直す。
目次より
カラーにみる太平洋戦争 ――未発表写真
グラビア 玉砕 ――太平洋戦争激闘写真集
グラビア ああ満州(付・引揚げの記録) ――なつかしの写真を一挙掲載
グラビア 日本陸軍戦車総集 ――94式軽装甲車から五式中戦車まで
グラビア 戦場にかける橋 ――はじめて発表される秘蔵写真集
グラビア シンガポール攻撃 ――カメラ戦記/影山光洋
グラビア 戦時下日本 ――ポスター・タバコ・切手
関東軍 ――栄光の虚像と悲惨の実像 五味川純平
戦死三千五百七名 ――山下兵団のマレー電錐作戦 児島 襄
<座談会>黄塵・ニンニク・雪の広野 三遊亭円生 新田次郎 木暮実千代 芦田伸介
全調査 郷土部隊かく戦えり ――歩兵連隊四四〇部隊の戦闘記録
知られざる戦闘記録
・ガ島一万名撤退作戦の内幕/山本筑郎
・陸軍潜水艦始末記/森脇斌夫
ほか
エッセイ 日本陸軍の内と外
・激戦地コヒマを訪れて/中根千枝
・戦陣訓はこうして作られた/白根孝之
ほか
アンケート 私のなかの日本陸軍
小田切秀雄・扇谷正造・高橋義孝・吉行淳之介 ほか