寄宿学校に通うテルチェは、幼馴染で恋人のローガンと幸せな日々を送っていた。
そんな彼には、母親から引き継いだ「不幸吸い」という秘密の能力を持っており、
それは他者の不幸を吸い取る代わりに、自らの体を犠牲にするものだった。
ある日、その秘密を同室のエリオットに知られてしまい、
恋人であるローガンにも伝えるよう説得を受けるも心配をかけたくない一心で隠し続けるテルチェ。
幼少期から不幸体質なローガンの不幸を密かに吸ってきたテルチェにとって、
それは決して知られてはならない事実だった。
そんな中、テルチェは卒業後に自立したいという夢をローガンに告げ、二人の心はすれ違ってしまう。
さらに追い打ちをかけるように、「不幸吸い」の秘密がローガンに知られてしまい……?
すれ違いの果てに、彼らがたどり着く幸せの形とは。