“本物の恋”なのに、言えることは
ただ一つ――私を、愛さないで!
嘘よ! 一生、子供が産めないなんて……。
フェイはあまりに無情な医師の宣告に目の前が真っ暗になった。
瀕死の重傷から生還し、つらいリハビリにも耐え抜いた。
でも未来への希望が消えた今、何を支えに生きていけばいいの?
心を閉ざし、笑顔まで失ってしまった妹を心配したフェイの兄が、
鮮やかなブルーの瞳と白い歯がまぶしい親友カイを連れてきた。
彼は持ち前の明るさと豪胆さで、フェイの凍えた心を溶かしはじめる。
だがカイの存在が大きくなればなるほど、フェイは怖くなった。
子供好きの彼に、私はもう子を望めないのだとは言えない。
だから、彼に愛される資格なんてない……。彼女の頬を涙が伝った。
*本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。