栄誉ある地位から一転、犯罪者に転落したマリク、そしてミリアムに平穏な日々は訪れるのか
妖術師ハーリドの暗殺に成功し、ザキロフの元で統括官として栄転したマリク。しかし彼は“同僚殺し”という濡れ衣をきせられ、警察と軍から追われる身となってしまった。逃げるマリクとミリアム。そんな二人の前に突如現れたのは、かつての暗殺教団の長、ウマールだった。叔父への怒りと憎しみをぶつけるマリク。見えない糸に操られるようにして再会した二人だが、国際情勢の悪化と共に、彼らを取り巻く情況もきなくさくなってきたのであった……。
砂塵が舞うラビア連邦で繰り広げられるネオファンタジー大河ロマン『ラビア戦記』第3弾。完結編。
●日野鏡子(ひの・きょうこ)
1966年生まれ。東京都北区赤羽で育つ。豊島岡女子学園卒。東洋大学文学部印度哲学科在学中にSF誌からデビュー。以降ライトノベル中心に多数上梓。代表作『エルンスター物語』『桜の國の物語』など。こよなく愛するもの・猫猫猫自由ネコネコ。