「泥塗り」と罵られ王都を追われた地図師ですが、北の宿場町で崖の境を測り直したら、名主が十二年前に書き換えた台帳の原本が納屋から出てきました(火群ミナト )の注意事項

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漫画(まんが)・電子書籍のコミックシーモアTOPライトノベルライトノベルRealize出版C-Trap LIGHT地図師スイ「泥塗り」と罵られ王都を追われた地図師ですが、北の宿場町で崖の境を測り直したら、名主が十二年前に書き換えた台帳の原本が納屋から出てきました
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「泥塗り」と罵られ王都を追われた地図師ですが、北の宿場町で崖の境を測り直したら、名主が十二年前に書き換えた台帳の原本が納屋から出てきました NEW

900pt/990円(税込)

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270pt/297円(税込)

作品内容

【この作品は生成AIを使用しています】

王都の地図座で貴族の土地の境を正しく測ってしまい、「泥塗り」と罵られて追われたスイは、北の街道の宿場町・霧尾に流れ着く。杉板に墨で「地図師 スイ」と看板を掲げ、その夜、上に「泥塗り」と書き足して二行にした。
最初の依頼は、宿の女将トヨの「東岸に水が来ない」。水路を上流から測り直すと、分水の枡の板が五分だけ厚くされていた。糸をたぐるうちに行き着いたのは、名主カイエンが十二年前に一人で書き写した土地台帳と、定規で引いたようにまっすぐな崖の裾の朱引き。曲がっているはずの崖の裾をまっすぐ引き直すことで、崖下十二軒の畑の上の段——幅九間の帯が、名主家のものにされていた。
だが公開の測り直しの場で分かる。カイエンがそれをしたのは、街道の御役所に「水のよい谷」を召し上げられ、十二軒に畑を捨てさせないため——谷を痩せ地に見せて守るためだった。スイは境の石が捨てられていないことから原本の在りかを言い当て、納屋から出た原本の崖の裾は岩に沿って曲がって「十八間、あります」。台帳は榎の下の、鍵のかからない箱に置かれ、町のものになる。町の者は初めて自分で縄を張り、荷の俵を数えはじめた。
荷方に「境荒らしだ」と罵られ、スイは頭を下げて――「よい名を、いただきました」。看板は、三行になった。
本作は「地図師スイ」シリーズ第1巻(全7巻・完結)。

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作品ラインナップ  全7巻完結

  • 「泥塗り」と罵られ王都を追われた地図師ですが、北の宿場町で崖の境を測り直したら、名主が十二年前に書き換えた台帳の原本が納屋から出てきました

    900pt/990円(税込)

    王都の地図座で貴族の土地の境を正しく測ってしまい、「泥塗り」と罵られて追われたスイは、北の街道の宿場町・霧尾に流れ着く。杉板に墨で「地図師 スイ」と看板を掲げ、その夜、上に「泥塗り」と書き足して二行にした。
    最初の依頼は、宿の女将トヨの「東岸に水が来ない」。水路を上流から測り直すと、分水の枡の板が五分だけ厚くされていた。糸をたぐるうちに行き着いたのは、名主カイエンが十二年前に一人で書き写した土地台帳と、定規で引いたようにまっすぐな崖の裾の朱引き。曲がっているはずの崖の裾をまっすぐ引き直すことで、崖下十二軒の畑の上の段——幅九間の帯が、名主家のものにされていた。
    だが公開の測り直しの場で分かる。カイエンがそれをしたのは、街道の御役所に「水のよい谷」を召し上げられ、十二軒に畑を捨てさせないため——谷を痩せ地に見せて守るためだった。スイは境の石が捨てられていないことから原本の在りかを言い当て、納屋から出た原本の崖の裾は岩に沿って曲がって「十八間、あります」。台帳は榎の下の、鍵のかからない箱に置かれ、町のものになる。町の者は初めて自分で縄を張り、荷の俵を数えはじめた。
    荷方に「境荒らしだ」と罵られ、スイは頭を下げて――「よい名を、いただきました」。看板は、三行になった。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第1巻(全7巻・完結)。
  • 「測り崩れ」と代官に罵られた地図師ですが、三つの町の里程を測り直したら、代官が彫り直した道標の一里ぶんが二十年前から消えていました

    900pt/990円(税込)

    霧尾に根を張ったスイのもとへ、フシノの馬方の娘イトが弟子入りする。前の巻から約束していた峠の土留めと川べりの護岸を測る合間に、スイは街道の里程がおかしいことに気づく。一本の道が、宿場へ払う継立の帳面では五里、荷方の納める道役では六里。差の一里ぶんを、峠の代官ジンザが二冊の帳面に分けて、二十年、代官所に残していた。里程標の「二十四町」は「四」を「六」に彫り直され、正しい石は三里運ばれて別の場所に半分埋められていた。
    ジンザはスイを「測り崩れ」と呼ぶ。スイは店に戻り、看板の上にその名を書き足して四行にする。ジンザが古い里程の記録を「虫が食うた」と焼こうとした日、弟子イトが草を三束背負って忍び込み、スイに教わった結び方の縄をほどいて数の丁を写し取った。
    焼かれても道の長さは変わらない。三つの町が同じ日、同じ物差しで、道なりに三度測り直す。数は六里ちょうどに揃った。名主カイエンが立会人となり、代官所は里程には一字も触れぬまま、継立人馬の割り当てを二十年前の数に戻す。三つの町の里程が初めて一致した朝、荷方の口から一度だけ、北の「ヤシロ男爵」の名がこぼれた。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第2巻(全7巻・完結)。
  • 「境売り」と男爵に蔑まれた地図師ですが、檜垣の男爵領で境を測り直したら、動いていたのは村の石ではなく、全村を数える元の標でした

    900pt/990円(税込)

    弟子イトを連れ、スイは檜垣の男爵領へ入る。村の畑がどこも二十間ばかり狭くなり、削られた帯には男爵ヴァインの直轄の桑が植わっている。だが村の境の石は、どれも根が土を噛んで動いていない。動かされていたのは、村の石ではなかった。十四年前、館を移したときに据え直された「領元標」——領じゅうの杭を数える大本の標が、東へ二十二間ずらされていた。十一村すべてが、同じ向きに二十二間ぶん食い込まれていた。
    ヴァインはスイを「境売り」と呼ぶ。「昔の測りは粗い、揃うはずがない」と論を閉じ、「元の穴がどこにあったかを示すものは、この領に一枚もない」と言い逃れる。だが測量頭ノイが列を出て、机に出しっぱなしにしていた旧据穴の記録三冊を読み上げた。示された点から縄を張って掘ると、今の元標より西二十二間の土から、古い据穴の跡が出る。「動いたのは、村ではございません」。
    元標はもう動かさず、帳面を作り直し、旧据穴は埋めず蓋をして残す。薄雪の朝、村の家々は自分の畑の端の杭から縁を歩き、雪の上に閉じた四角を——消える地図を残した。「呼ばん。呼んだら、こっちの負けだ」。看板は五行になり、荷方の口から一度だけ、北の御領の測量頭「トウガ」の名が落ちた。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第3巻(全7巻・完結)。
  • 「素人絵」と測量頭に嗤われた地図師ですが、辺境伯の三領で道を測り直したら、様式から外れた渡し四つと間道二十七本が図から消されていました

    900pt/990円(税込)

    辺境伯サガンの三領では、「領式図」という一枚の様式図が、すべての割り当てを決めていた。縮尺は三里で一寸。載せてよいのは九つだけと定めた図から、渡し四つと間道二十七本、枝郷三十二が漏れていた。図に載らない渡しは渡し賃の決めを失い、救い米は本村の家数だけで割られ、間道沿いの集落は普請から外れる。渡れば一里十六町の町が、図の上では七里になっていた。
    測量頭トウガは、二枚の図が食い違えば人が死ぬ——十二年前に川原で百人が死んだ——として、九つのほかは何も載せない。スイが渡しも間道も枝郷も全部描き込んだ紙を、トウガは人前で「素人絵だ」と呼ぶ。スイは「よい名を、いただきました」と看板に六行目を書き足す。
    三領の寄合で、スイは図に載らなかった道と渡しの一覧を、絵も線もない字だけの「継ぎ紙」で読み上げる。図は一枚のまま、縁に継ぎ足す形が認められた。下役ハギは、消された自分の測った間道を、今度はウタと二人で測り直し、自分の名で継ぎ紙の端に一本書き足す。「一昨年の数は、わたし一人のもの。これは、二人のものです」。継ぎ紙は四十七枚になって測量所の壁に掛かり、引き継ぎ状に、王都の地図座の座主「クガ」の名が一度だけ出た。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第4巻(全7巻・完結)。
  • 「贋図描き」と座主に禁じられた地図師ですが、六年ぶりの王都で図を測り直したら、正図に載らない洲崎の三百戸に井戸も火消しも足りていませんでした

    900pt/990円(税込)

    六年ぶりに王都の御門をくぐったスイは、高札を三度読む。「座の版図のほか、王都の図を売り買いすること相成らず」。禁じられているのは売り買いだけ。作ることも、写すことも、掛けることも、どこにも書かれていない。埋め立てられた洲崎の新地——三百戸——は、正図に載らないために、井戸が足りず、火消の組にも入っていなかった。
    座主クガがこの禁令を出したのは、去年の大火のためだった。二枚の図の水門の位置が六間食い違い、火消の列が四半刻動き直し、十一軒が焼け、二人が死んだ。「迷わずに間違えるのは、頭の罪ではない。図が二枚あった罪だ」。クガはスイを「贋図描き」と呼ぶ。スイは「消えないからでございます」と応え、看板に七行目を書く。
    スイは正図を七十枚買い、直しも消しもせず、縁の白い余白に罫を五本引くだけにして、売らずに記録役へ渡す。「売らない。配らない。書き足すだけ」——禁令に触れない形を、七十人の記録役が自分たちで決めた。冬、座の彫り師ホシナが自ら正図を一枚買い、余白に洲崎の道を書いて自分の名を署名する。外されていた洲崎の版木が板の間の壁へ戻る。やがて地図座を解く触れが届き、その下に一行、「以後の扱いは枢密院の沙汰を待つべし」とあった。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第5巻(全7巻・完結)。
  • 「書き散らし」と枢密院に咎められた地図師ですが、御国図を測り直したら、郷名帳から落ちた萱生の谷が普請からも水からも外されていました

    900pt/990円(税込)

    国の形が一枚の紙に収まった「御国図」が、霧尾にも届く。郷名帳に名の載らない地は、普請の割も、水の割も、火消の組からも外す——その触れの通り、峠向こうの萱生の谷は、図の上で一里半四方の白い面になっていた。三年前に落ちた橋は、割り当ての紙に萱生の行がないまま、架け直されずにいる。
    枢密院の国絵図掛の長セイガは、二十二年前、自ら国境の谷に線を引き、線の外に出た村の名を帳から落とし、三十一戸を東へ移した男だった。「名を落とすのがいちばん早い。悔いておらぬ。あれは、助けたのだ」。載せる載せないを決める下役ヌイに、スイの紙は「書き散らし」と呼ばれる。スイは看板に書き足すと告げ、御国図を百四十枚買って、表には触れず、真っ白な裏に罫だけを引いて配る。
    裁きの座で、名を付けるのはそこに住む者だと説いたのはスイだった。目付シノミヤは是非を裁かず、「目付所は決めごとを作らぬ」と、帳と土地の食い違いだけを書き留める。ヌイは掛を退き、御国図の裏に、自分の生まれた集落「音無」の名を、自分の名を添えて書いた——十九年前に帳から落とされ、空になった村の名を。セイガは折れぬまま掛を降りる。春、郷名帳の写しが霧尾に届き、そこに萱生の名があった。看板は板が尽き、八行すべてを書き直す。イトが初めて自分の名で裏書きに署名し、掛の残した図の裏に、隣国の地図師団の名が一度だけあった。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第6巻(全7巻・完結)。
  • 「絵図騙り」と国境方に詰られた地図師ですが、隣国との国境を測り直したら、役人が八年前に半里動かした塩の関の界石が私腹のためでした

    900pt/990円(税込)

    隣国の羅門図師団が、国境線を自国の図の形に引き直しに来た。境を谷の底へ寄せれば、線の外に落ちる村がある——国境の村・音坂。団長ラドウは迷わない。「村が一つ退くのと、境が揉めて人が死ぬのと、どちらがましだ」。だが線の引き直しの裏で得をするのは、本国の国境方ソガだった。八年前、夜のうちに塩の関の界石を半里こちら側へ動かし、通し賃を私していた男。線が引き直されれば、動かした界石が「動かない界石」になる。
    ソガはスイを「絵図騙り」と詰る。看板の板はもう八行で尽きている。それでもスイは頭を下げて、「よい名を、いただきました」。答えは、五年前に三つの町がレトア北外れの松の下へ運んで据え直した「三里の石」にあった。役人が打つ界石ではなく、両国の者が据え、両面に歩いて確かめた里を彫った石なら、次の役人にも動かせない。
    尾根の頂きに二百六十人が集まり、二国の測り手が同じ石を一緒に測り、両面に里を彫る。歩測は誰の足でもできるから、ソガの妨害は効かない。ラドウは心ではなく利で、線より石のほうが崩れないと認めた。夜明け前、隣国の若い測り手トウリが、退去した家の納屋の板で二枚目の看板を立て、その一行目にスイの看板の一行目「泥塗り」を写す。スイは九行目を書かない。「伸ばすより、増えるほうが、遠くまで参る」。同じ一行目を上に載せた二枚の看板が、二つの国に一枚ずつ並んで立っている。
    本作は「地図師スイ」シリーズ第7巻(全7巻・完結)。

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