出汁の塩梅を直すだけの、名もない舌だ(東雲そら )の注意事項

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ライトノベル
出汁の塩梅を直すだけの、名もない舌だ
8巻配信中

出汁の塩梅を直すだけの、名もない舌だ NEW

900pt/990円(税込)

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270pt/297円(税込)

作品内容

【この作品は生成AIを使用しています】

名の通った板前が、なぜか、仕込みと味見に、下働きの俺だけを離さなかった。
橘悠成。言葉を惜しむ職人気質の板長。俺は菅野澪、二十五歳。出汁の塩梅を舌で見て、整え直すだけの下働きだ。
味を見るだけの仕事に、名前は残らない。椀を握るのはいつも板長で、俺はその外側にいる。それなのにあの人は、お前の舌でなければ椀は出せないと言う。理由は言わない。
俺は最後まで、知らなかった。
あの人が、四年前の深夜の板場で一度だけ、俺の直した出汁に、包丁を置かずに済んでいたことを。抽斗の奥の柄のすり減った味見の匙が、俺の使っていたものだということを。
本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。

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作品ラインナップ  8巻まで配信中!

  • 誰が書いても同じ棋譜のはずだった

    900pt/990円(税込)

    史上最年少の棋聖が、なぜか、いちばん目立たない記録係の俺を、名指しで指名した。
    霧島冬吾。盤の前では誰一人敵わないのに、盤を降りれば人の顔も名前も忘れてしまう天才。俺は望月湊、二十八歳。棋士になり損ねて、勝負のいちばん外側で棋譜を書きとめるだけの人間だ。
    記録なんて、誰が書いても同じ棋譜になる。それなのにあの人は、俺でなければ駄目だと言う。俺がめくる紙の音でなければ、盤に留まっていられないのだと。理由は、たぶん、気まぐれだ。天才の、ただの験担ぎ。
    俺は最後まで、知らなかった。
    あの人が、四年前に一度だけ、俺のめくる音で、将棋を辞めずに済んでいたことを。あの人が、それを、俺には一生、言わないつもりだということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • この星の記録は、僕でなくても書ける

    900pt/990円(税込)

    気鋭の天文学者が、なぜか、冬じゅうの連続観測の記録係に、経験の浅い俺を名指しした。
    有坂玲於。早口で理屈っぽくて、興奮すると同じ数字を三度言う准教授。俺は夏目朔、二十四歳。望遠鏡が何をどれだけ見たかを、余計な解釈を挟まずに書きとめるだけの記録係だ。
    記録の係なら、十七年やってきた戸倉さんがいる。取れる数字は、誰が書いても同じだ。それなのにあの人は、君でなければ困ると言う。君の書いたものは、俺の書くものより長く残る、と。理由は言わない。言うと君が困るからだ、とだけ。
    俺は最後まで、気づかなかった。
    あの人が、四年前に一度だけ、僕の手で、辞めずに済んでいたことを。机の三番目の抽斗にしまわれた片方だけの手袋が、いつ誰のものになったのかを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 僕の声は、ただ山の数字を読むだけだ

    900pt/990円(税込)

    名の知れた登山家が、なぜか、山麓の観測所の、無口な気象観測員の俺を頼ってきた。
    遠野碧。単独で難ルートを登る、寡黙で言葉の短い登山家。俺は日野航、二十六歳。風速と気圧の実測値を、感情を交えずに無線で読み上げるだけの観測員だ。
    予報なら、誰が出しても同じ数字になる。それなのにあの人は、俺の読む数字でなければ動けないと言う。俺の声でなければ、山で足が止まる、と。理由は、聞いても答えない。
    俺は最後まで、知らなかった。
    あの人が、四年前の吹雪の稜線で一度だけ、俺の声に、生かされていたことを。装備ケースの内ポケットにしまった風によれたメモが、あの夜のものだということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 直した痕は、どこにも名前が残らない

    900pt/990円(税込)

    名の通った翻訳家が、なぜか、指名する校閲に、目立たない俺だけを選び続けた。
    神代冬馬。皮肉っぽく早口で、原文の血の通い方に誰よりうるさい翻訳家。俺は都築杳、二十八歳。誰にも気づかれない一文字の誤りを、静かに直すだけの校閲だ。
    校閲の直しは、うまくいくほど誰の目にも残らない。それなのにあの人は、お前の校閲でなければ通せないと言う。理由を尋ねても、選ぶのは言葉を選ぶのと同じだ、とはぐらかす。
    俺は最後まで、気づかなかった。
    あの人が、五年前の深夜の編集部で一度だけ、俺の直す姿に、翻訳を辞めずに済んでいたことを。仕事鞄の内ポケットの使い古した眼鏡拭きが、俺の置き忘れたものだということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 僕は答えを出さない、確かめるだけだ

    900pt/990円(税込)

    高名な数学者が、なぜか、証明の検算に、いつも俺ひとりを名指しした。
    久我遼一。淡々と要点だけを速く話す、理詰めの数学者。俺は三上律、二十六歳。証明が合っているかを、端から端まで確かめるだけの検算係だ。
    検算は、何も新しく生まない。合っていると確かめて、それで終わる仕事だ。それなのにあの人は、お前の検算でなければ信じられないと言う。理由は言わない。
    俺は最後まで、知らなかった。
    あの人が、四年前の深夜の計算室で一度だけ、俺の打った照合の跡に、数学を辞めずに済んでいたことを。研究室の抽斗の奥にある、裏に窪みの残った一枚の計算用紙が、俺の鉛筆の跡だということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 僕は火を見るだけで、器は焼けない

    900pt/990円(税込)

    名の知れた陶芸家が、なぜか、窯の火番に、下働きの俺だけを付けたがった。
    桐生燿。普段は言葉を惜しむ職人肌の陶芸家。俺は柚木湊、二十四歳。窯の火を一定に守るだけで、器のひとつも焼けない火番だ。
    火を見るだけの仕事に、代わりはいくらでもきく。それなのにあの人は、お前の火でなければ窯は任せられないと言う。理由は言わない。
    俺は最後まで、知らなかった。
    あの人が、四年前の夜の窯場で一度だけ、俺の守った火に、焼き物を辞めずに済んでいたことを。道具箱の奥にしまわれた小さな『いろみ』の一片が、あの夜のものだということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 出汁の塩梅を直すだけの、名もない舌だ

    900pt/990円(税込)

    名の通った板前が、なぜか、仕込みと味見に、下働きの俺だけを離さなかった。
    橘悠成。言葉を惜しむ職人気質の板長。俺は菅野澪、二十五歳。出汁の塩梅を舌で見て、整え直すだけの下働きだ。
    味を見るだけの仕事に、名前は残らない。椀を握るのはいつも板長で、俺はその外側にいる。それなのにあの人は、お前の舌でなければ椀は出せないと言う。理由は言わない。
    俺は最後まで、知らなかった。
    あの人が、四年前の深夜の板場で一度だけ、俺の直した出汁に、包丁を置かずに済んでいたことを。抽斗の奥の柄のすり減った味見の匙が、俺の使っていたものだということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。
  • 僕にできるのは、頁をめくる間だけだ

    900pt/990円(税込)

    かつて檜舞台に立った指揮者が、なぜか、譜めくりに、下働きの俺だけを指名した。
    九条弦。気難しく寡黙で、音の息づかいに誰よりうるさい指揮者。俺は成瀬透、二十五歳。奏者が息を吸うその一瞬に合わせて、ただ頁をめくるだけの譜めくりだ。
    めくる間なんて、誰がやっても同じだと思っていた。それなのにあの人は、お前のめくりでなければ振れないと言う。理由は言わない。
    俺は最後まで、知らなかった。
    あの人が、四年前の深夜のホールで一度だけ、俺のめくる間に、指揮棒を置かずに済んでいたことを。譜面鞄の内ポケットの芯のちびた鉛筆が、俺の置き忘れたものだということを。
    本作は東雲そらの「名前の残らない仕事」シリーズ。一話完結・どこからでも。

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