復唱の癖を座で笑われた筆記方ですが、訛りを直さずに書き取ったら、言葉が落ちていく語り部が座のたび私の右を離れてくれません(藤白かなた )の注意事項

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ライトノベル
復唱の癖を座で笑われた筆記方ですが、訛りを直さずに書き取ったら、言葉が落ちていく語り部が座のたび私の右を離れてくれません
1巻配信中

復唱の癖を座で笑われた筆記方ですが、訛りを直さずに書き取ったら、言葉が落ちていく語り部が座のたび私の右を離れてくれません NEW

830pt/913円(税込)

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作品内容

【この作品は生成AIを使用しています】

奈古の谷の語りの座には名簿がない。誰がどこに座るかも、口開けのいちばん初めの一の声を誰が出すかも、紙の上では決まっていない。その晩、いちばん先に息を吸った者がそのまま口開けになる。
陶山累、二十七。二十で座に入って七年の筆記方である。聞いた言葉を写す前に一度だけ自分の口へ通してしまう癖が抜けない。順序を飛ばそうとすると筆の先が止まる。座では風の音と同じくらい当たり前のこととして扱われているが、七年前、人前で初めてそれが出た晩に、累は笑われている。
六郷慈朗、四十四。十六で座に入って二十八年。三年前、柏木の医者にかかった帰りに寄合へ入ってきて、座る前に言った。言葉が落ちる病だ、落ちるものは戻らん、と。
その六郷が、同じ一節を二度語った。本人だけが気づかない。累は紙のとおり二つとも復唱してしまい、六郷はそれを咎めずに、水配りの節へ乗せ替えて返した。同じ頃、訛りを通りのよい言葉に直して活字にするという男が村へ来る。
百二十の口を、春の語り納めまでに紙ではなく人の喉へ移す。晩夏から四月八日まで、声だけで決まるものの話。BL時代小説・全10章完結。

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  • 復唱の癖を座で笑われた筆記方ですが、訛りを直さずに書き取ったら、言葉が落ちていく語り部が座のたび私の右を離れてくれません

    830pt/913円(税込)

    奈古の谷の語りの座には名簿がない。誰がどこに座るかも、口開けのいちばん初めの一の声を誰が出すかも、紙の上では決まっていない。その晩、いちばん先に息を吸った者がそのまま口開けになる。
    陶山累、二十七。二十で座に入って七年の筆記方である。聞いた言葉を写す前に一度だけ自分の口へ通してしまう癖が抜けない。順序を飛ばそうとすると筆の先が止まる。座では風の音と同じくらい当たり前のこととして扱われているが、七年前、人前で初めてそれが出た晩に、累は笑われている。
    六郷慈朗、四十四。十六で座に入って二十八年。三年前、柏木の医者にかかった帰りに寄合へ入ってきて、座る前に言った。言葉が落ちる病だ、落ちるものは戻らん、と。
    その六郷が、同じ一節を二度語った。本人だけが気づかない。累は紙のとおり二つとも復唱してしまい、六郷はそれを咎めずに、水配りの節へ乗せ替えて返した。同じ頃、訛りを通りのよい言葉に直して活字にするという男が村へ来る。
    百二十の口を、春の語り納めまでに紙ではなく人の喉へ移す。晩夏から四月八日まで、声だけで決まるものの話。BL時代小説・全10章完結。

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