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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP少女・女性マンガ少女マンガ 白泉社 花とゆめ 鍵 -かぎ-鍵 -かぎ- 1巻
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少女マンガ
鍵 -かぎ- 1巻
1巻完結

鍵 -かぎ- 1巻

480pt/528円(税込)

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作品内容

同性の亀田に恋心を抱きながらも、親友の関係を壊さないよう、自分の気持ちに固く鍵をかけていた服部。しかし、亀田に好きな女性が現れたことにより、その鍵は…!? 切ない春のピュアロマンス。表題作ほか4編を収録。

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レビュー

鍵 -かぎ-のレビュー

平均評価:4.6 10件のレビューをみる

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高評価レビュー

あぁ、作者様の世界に捕らえられてしまった
フォローしてくださった方のレビューを拝見していて、目に留まった作品。表題作他4編+表題作のオマケが収録された短編集です。
もう、しばらくは、作者さんの世界にだけ浸っていたいような気持ちになっています。この感覚をどう表現したらいいのか、ちょっと分からないのですが、この世界を知れて良かったとしか言えません。
表題作『鍵』。仲良くじゃれ合う中学生の男の子と男の子。女子生徒に「ホモなんじゃないの」とからかわれるくらい仲良しの服部と亀田。物語のキーとなるのは、まさしく『鍵』。心に掛けられた鍵とロッカーの鍵。ロッカーの鍵を開けるということは、心の鍵も開けられるということ。それが開けば…関係が崩れる…。はぁ…胸が締め付けられます。そして、ホックの描写…もう、ダメだ…完全にこの世界に取り込まれました。
作者さんが心配されていたオマケ(「ノドアメイカガ」ってとてもいいですね)ですが、私は蛇足とは思わず、ありがたかったです。
他の短編もどれも素晴らしく好きです。
『アルカロイド』微量の毒は、思わぬ甘さを持っているのかもしれません。
『呼吸』何とも胸が痛む、胸に刺さる、息が詰まるような残酷さを含んでいながら、スッと息を吸い込めるようなラスト。未熟さと驚くほどの深慮と、この世代特有の空気感にアテられました。
『夜 夜中』絶妙…としか言葉が思いつきません。
『犬と夏服』「―――お前ん家は犬でも飼ってるの?」へ繋がる物語。とても好きでした。非常に、後引くラストです…。これは、どの作品にも共通して言えることかも。心に引っ掛かりを残して、取れません。でも、それがいい、と思えます。
本当に、出会えて良かったと思える作品&作者さんです。こちらは2003年の作品で、2005年から漫画を描かれていないようで残念ですが、他の作品も読みます。フォローさんのおススメレビューに感謝です。
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13件
2021年7月20日
会話が、行動が、妙に胸をざわめかせる
望月花梨先生特集をやってくれるなんて夢にも思ってなかった。もうこれは買うしかないということ。

繰り広げられる世界はおキレイな絵空事ではなく、楽しいばかりの青春でなく、むしろ、どこかの神経をそっと刺激して行く。

終わり方が玄人で、是枝裕和監督に映像化してもらったらどうなるかな、と思ってしまう。可能性を含ませて、沢山の選択肢を読者に預けてしまう、巧妙な、予断を与えないタイミングでサッと幕が引かれる。「鍵」など、そこもそう来たかニクイね、という感じ。
作家性が、文字だけでも絵だけでも語りきれない、漫画家のもの。描かれる対象、取り出してくるところが非凡。
紡がれる言葉も、遠慮のない十代同士に微かな思い出として味わされた、苦味を含んだ傷口に沁みるような切れ味。
人物の絵がまた、モノローグの似合う、容易に他人に心を開かない感じのキャラを出して、明け透けにしない分どこか単純なストーリーとしない余白を、各キャラのその後ろに用意している。謎を振りかざしたり、思わせ振りな仕掛けが無くても、行間を読んで、人の意地悪な行動や他人を翻弄させる嘘のもたらす波紋を目撃する。

上手い人だと思う。

この漫画は、「ねぇねぇ話は結局どうなったの?」と、白黒はっきりした決着を知りたい人には向かない。
話の行方は、ロマンスでいうところの結婚とか、学園恋愛の恋人同士になるとか、そんな方向で、一丁上がり、の性格を持たない。
そこに、望月先生の真骨頂がある。これは、そういうタイプのものを寄せた短編集だ。
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3件
2019年7月26日
ノスタルジーが胸をえげつないほど抉ります
実質引退状態の作者さんの、最後のコミックだったと記憶しています。小学校高学年から大好きだった方で、懐かしくなり購入。
高校生くらいの頃に単行本を持っていましたが、改めて読むとこんなに凄かったのかと驚愕しました。
独特の白黒のコントラストの使い方、トーンの削り方、線が細くてどこか頼りなさげに感じる登場人物の体型などの全てが、遠い昔に通り過ぎた「思春期」の不安定さへ一気に引き込まれます。
表題作はある意味よくあるシチュエーションにもかかわらず、やはりこの作者さん独自の魅せ方が素晴らしかったです。詰襟とそれを重ねるという発想!そしてやはり見開きのページは印象に残っていました。
表題作以外は逆によく学生の日常にそのシチュエーションを思いついたな、と言うものが多いです。
今なら厨二病やこじらせなどと言われてしまいそうですが、そんな簡単にカテゴライズ出来ない、自分でもどうしようも出来なくて持て余してしまった感情が痛いほど描かれています。
それでも、全ての話のラストには少しだけ心が軽くなったり、未来を予感させる描き方をしてくれるのが、この作者さんのステキなところです。
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6件
2018年6月11日
どれも深い!BLも有。年関係なく読める。
207ページ、短編5作品(表題作おまけ4p付b)。

大人になってから読んだ少女漫画作者さんで、初めて満足しました!
やはり年相応というか対象年齢があるので、昔(当時)好きだった少女漫画の作者さんはまだしも、初読みの方はたいてい子供っぽいお話で面白くない
(そりゃ、とっくに少女は過ぎてるからだけど)。

で、この方のは2冊目ですが、非常に興味深い。

どれも深みと味のあるストーリー。
基本短編は短すぎて面白くないから避けるんですが、これはそんなの関係ない!
どれもすっごく面白かったです。
成人して、年重ねて読んでも意味が深いので飽きません。
買って損はない。
時間を置いて読み返せる作品。

学生の頃は見かけなかった方なので、最近の方でしょうか。
近年の人気少女漫画作品を読んでも買って損したと後悔しまくりだったので、こういう作者さんもいたのかと嬉しいなぁ~。
珍しく少女漫画で(成人して)作者さん買いできる方です。
心情の丁寧な話が好きな方にオススメ!
ちなみに表題作はなんと男の子のお話です。
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4件
2018年3月15日
独特な世界観
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ この人ならではです。この人にしか描けない。少女漫画の、いわゆる青春爽やかキラキラとは真逆をいく感じ。ベタの効果的な使い方。いつもぞくっとしてしまう。短編とは思えない程密度が濃く切り口が斬新。「呼吸」は、あのシーンの衝撃がすごかった。ひえってなった。
全部面白いけど、やはり表題作が1番好きでした。
主人公女の子でも良かったんじゃ?と思うかもだけど、同性だからこその友情と恋の間のような微妙な感情、伝えられない秘める想いと学ランの詰襟の描写。上手いなぁ。何気に三年をボコボコにする強い主人公が好き。あぁ結局ダメだったか…という気持ちの後に、何か希望がありそうなラスト。書き下ろしもほんの少しあるけど、やっぱりここで終わっちゃうのねーっていう。キャラが好きだっただけに残念です。でも、想像を掻き立てる終わり方をするのもこの人ならでは。また描いてほしいです。
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2件
2019年4月23日

最新のレビュー

『望月花梨』を知れて良かった
作者様を知れて良かった。フォロー様に本当に感謝です。フォローしてくださったことがきっかけで、フォロー様と繋がって、レビューを拝見して知った作者様でしたので、本当にレビューありがとうございます。また別のフォロー様もレビューされてて、気になる作品一緒だー!と1人ニヨニヨしてました笑。個人事すみません…。作者様を知らなかったのですが、作品数は少なくとも強烈な印象を当時の少女達に与えた少女漫画家さんだろうというのは想像に難くないです。特に短編が強烈で、短編集のこちらはとても好きです。フォロー様おっしゃるように『鍵』を丸々一冊で読めたら良かったなぁと思いつつ、一番強烈でしたのは『犬と夏服』。単純に言えば、好きな子がいるだけの話なんです。恋をするときれいになる、なんてそう上手いこといかないですよね。中学生かなと思うんですが、その年代の恋心の暴力性についてガツンときました。思春期の、自分のことさえもて余す時期に、好きな子が出来るなんて、思えば二重に圧力です。好きな子ができたら、その子に自分のことも好きになってほしいのは極自然の欲求。その欲求を満たす手段に、方法なんてない。実際に行動に移すかはともかく、彼女彼らの行動に慰められる思春期もあるのでは。話の中で起きてる出来事は取り立てて珍しいことではないんです。こういうお話は他にもある。それでも、作者様の絵柄と間合いと話の筋が組合わさると強烈な印象が残る。本当余計なお世話ですが、今の思春期の子が読む漫画にこういう話があるといいなぁと思います。若い子の話を聞く機会があるのですが、可哀想に思ってしまうのは、そう考えるのが自分だけ、と思ってしまってること。漫画でも小説でも何でもいいから読めば、先人達もみんな結構同じことで悩んでるんだよ、って分かるのになぁと。明るい少女漫画ばかり読んでると落ち込むからさ…笑
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6件
2021年7月26日

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