作者のたむらあやこさんが、NHKにご出演されていたのをきっかけに、いても立ってもいられずに手に取りました。
電子書籍を購入するのもレビューするのも生まれて初めてです。
私にはただの闘病記ではなく、ギランバレーと言う果てしない荒野を力
強く生き抜く、まるでロードムービーを見ているような読後感でした。
ギランバレーを発症し、それまでの世界が180度変わり、色々なものが失われていく恐怖の中で、私にとってはお医者さんよりも家族よりも、唯一の理解者に出会ったような感動を覚えました。
まだまだ症例数が少ない難病ですので、お医者さんはもちろん、世界中の人に読んで頂きたい、推薦図書にしたい位の魂の名作です!
自己免疫疾患になる方は、自己犠牲的な性格が多いと伺いましたが、たむらさんもきっとそうだろうなぁと思いながら読みました。
漫画執筆の際も、力の入らない手で、様々な工夫をされてお仕事をされているそうです。
こちらの書籍は勢いのあるタッチですが、とんでもなく画力のあるたむらさん。
テレビで拝見したたむらさんは、いつもニコニコした春の陽だまりのような可憐な女性で、そんなギャップも面白かったです。
辛い時、悲しい時、ことあるごとに読み返す、私にとっては宝物のような存在の一冊になりました。
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