なんだかんだ言って思いきりの悪い行ったり来たりを延々見せつけられた気がする。
復縁の方は誰が望んでいるのか、はっきりせず、そして、一応一大ビッグライフイベント、まさか当事者の一方のヒロインが芝居か本物かを分からないまま臨む、それはない。
息子ハリーはまだ自分はもう子供じゃないと言い張れるほどには年齢が行っていないし、それでも、無邪気に大人を振り回すこともないくらいにはわかっている。
大人の事情も薄ボンヤリわかりつつ、自分の気持ちを完全に封じられる訳もなく、の母恋し、の状況。ヒロインは母を求めるハリーには自分ではないほうがいいと思い、彼が息子のためには元妻がいいのかな、との考えも抱いていることをよく認識。
一時の気持ちで突っ走るとあとで傷つかないか臆病なのも理解出来る。だから、ずっと独身だったんだとも考えられる。
「未婚の花嫁」のコンセプトまずありきでストーリーが(恐らく原作で既に。読まないから断定出来ないが)練られたかと。契約結婚でなく、ヒロインサイドが未婚ということで進めたかったかと、話の流れから出てくるタイトルではなくて、タイトルとその状況作りから合わせるようにストーリーが構成されているようで、強引な感じが漂っているように思う。
ウダウダの面倒を面白がるゴシップ記者以外はもっと直接心の内を確認する外野がいても良かったのでは?
連中はお節介なのかそうでないのか、よくわからない所があった。
絵は手抜き感がなく背景などハッとするコマが多い。
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