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作品内容

超一流企業で働きながら女手ひとつで息子を育てるケイトは、目の前の顧客に愕然とした。そこに立っていたのは、第5代ウィンダム男爵ジュリアン・アシュトン・カーライル。初恋の人。忘れもしない美しい碧眼に、思い出が蘇る――18歳の時、ケイトは一世一代の恋をした。けれど身分違いと反対する彼の母親に抗えず恋心は儚く散り彼のもとを去った。ああ、今になって彼と再会してしまうなんて。彼に隠してきた息子の存在を知られたら…彼女の胸に不安が押し寄せた。

詳細
  
簡単
1巻から|最新刊から

作品ラインナップ  全1巻完結

レビュー

嘘と秘密と白い薔薇のレビュー

平均評価:4.6 55件のレビューをみる

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高評価レビュー

誰を信じるのか 子は親を信じる
恋が周囲に引き裂かれた話の典型のようでいて、その実、この話の中にある嘘はひとつではなかった。

子どもというものはそういうものなのだと二重に語る構図になっており、子どもの親へ寄せる愛情と信頼というものが強く表現されていた。子どもから見た親という存在と、親の行為が子に与えることについてとが、子どもとしてのヒロイン、子どもとしてのアッシュ、二人の子であるジュールズ、三者の立場を見せて語る話だ。

男女の愛が、親子関係によって歪められた。美しかったラブストーリーが当人たちの知らないうちに汚されていくよう。当人に吹き込まれる歪められた情報。

思い出というものは他人が語ったり加工することで、いともたやすく真実とかけ離れてしまう、その他の人々の心が抱いてるものとは違う形になっていってしまう、ということを私はこのストーリーの中に見た気がした。人の言葉でものを見るのではなく、実際に、自分の足と目と耳で、確認をして見えてくることが、真実に近づく唯一の道であることを、教えてくれるストーリー。ヒロインもその彼も、自分から真実を掴みに行って、歪めた情報をもたらした人物以外の証言を得るまで、偽のストーリーを信じていた。

と同時に、そして一般に、人は愛情を注いでくれてる人の言葉なら疑わない。第三者に検証など思いもよらない。それはあることだろうと思う。

偽情報は吹き込まれた人の為になど全くなってない。
それを、七歳のジュールズの立場から教えてくれている。真実を知りたくて、それでも、周りが語ってくれなくて。ストーリーの最初から彼はその本当の願いを伝えてきていた。今さら修復なんて、という気持ちのヒロインに、親権云々の傍らに子どもにも権利があったことを気づかせる。

パパのことをずっとママが教えてくれなかった、その嘆きを口にする場面には泣かされる。正しいことを知らされてこなかった親たちも嘘の被害者であるのなら、この子もまた、何も伝えてもらえなかったという意味での、被害者なのだ。

愛の存在確認こそ子どもの究極知りたかった真実なのでは、と思わずにはいられない。その真実を炙り出したのが、子どもの行動力であるのが自然でわかりやすい。自分で確認する行為は最も強い。

嘘に翻弄されたカトリーナとアッシュがハッピーになれたことに安堵。
失われた年数が取返しのつかないのが、本当に本当にとても残念だけれど。
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2件
2016年11月5日
誰も何も教えてはくれなかった
「嘘」が作り出した物語。そもそもヒロインカトリーナは自分のルーツをその目で見に行った。そこで1つの「嘘」を解いていた。同時にヒーローアッシュと出会い恋に落ちたのだ。しかし、そこには「嘘」からの破局が待っていた。子供にとって親という絶対的な存在をキーマンに置くことによって「信頼」のその価値観や度合いの比重を親側に置くことで悲劇に仕立て上げている。仕方のない事のように見えるが、真実はどうなのか 何故かどちらも探求はしていない。特にカトリーナは、養母の「嘘」を見抜いていながら飲み込んだのに、自分の置かれた状況に 自ら行動しなかったことには疑問もある。アッシュ母に対して 別れの真実を 彼の口から聞きたいと懇願したにもかかわらずだ。年月を経て 子供の為に努力し、身を立ててきた彼女のその背景には 願っても手に入れられはしない出世を果たしている状況にはとても酔える。そう在れればどんなに良いかという夢が描かれていて素晴らしいと思う。そして再会。そこへジュリアンという当時の2人の半分にもならない歳の息子に行動させることで「真実」のハピエンへと導いている。息子の存在を知らされなかったアッシュの吐露に「カトリーナを追わなかったことへの罰なのか」という嘆き、ジュリアンの「父親の事を知りたかった」という吐露に私には1番心に刺さり涙した。この物語では1番の悪者がいない。関係する人全てが それぞれの「愛」の為に、その分岐点で選んだ道の運の悪さを呪うべきか。
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0件
2020年1月10日
ヒロインの実父について
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作家さんですのでほとんどの作品をシーモアで購入して読んでいます。本作もお気に入り。他の方達のレビューもあるので良いところはあえて書きません。読後どうしても納得できなかったのはヒロインの父親のこと。こんなに近くにいたのにどうして実父であることを本人が打ち明けなかったのか? ヒロインもどうして気づかなかったのか? 外国旅行するならパスポートをとるために日本であれば戸籍をとりよせますよね。日本以外なら出生証明書でしょうか。両親は正式に結婚していた訳ですから実名が記載されているはず。結局、原作小説も買って読んでみて疑問解決しました。この部分は原作から設定変更されているのですね。コミカライズする際のページ数制限のためにうまく短くまとめたようです。納得できたので、この矛盾には目をつぶることにします。ヒーローが左手で息子を目隠しして、右手でヒロインを抱きしめてキスするシーンが一番気に入っております。
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1件
2022年5月4日
二人の愛を取り持ったのは…!!
読み進める度に、早く仲直りして幸せになるところが見たいと気持ちが急いた。それほどヒロインの、ヒーローの、二人の息子の、耐えて揺れて溢れる感情が、何度も心を揺さぶって切なくさせる。特に、初めて息子と遭遇した時と真相を知った時のヒーローの反応には、胸が痛んで言葉にできない。誤解が解けて気持ちが残ってても安易に戻るなんてできない8年の重い壁。ロマンティックな出逢い描写が、一層今の二人の悲しみを浮き彫りにする。
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3件
2019年7月29日
良作
ヒロインもヒーローも周りの親族に掻き回されひたむきな愛を踏みにじめられ回り道をする事になってしまったけれどどんなに時間がかかっても2人の気持ちは変わらなった。お互いに嫌われ遠ざけられ想いを踏みにじられたと思いながらも心の底では憎みきれず…
そんな2人の再会に2人の可愛い子供も絡んで2人の心情が細やかに表現されています。
絵も絵画の様に繊細で購読して損はありませんでした。素敵な作品です。
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0件
2019年5月28日

最新のレビュー

子供の行動力
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 父親であることを確認しにきた我が子を、着替えもそこそこに飛び出して迎えたヒーローが良かったです。母親を自認する大人たちの身勝手な行動に振り回されたヒーローとヒロインの青春でした。
いいね
0件
2023年3月20日

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