マンガ多すぎ!業界最大級!!
漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOP少女・女性マンガ女性マンガ 集英社 YOU マーガレットコミックスDIGITAL 蘭と葵蘭と葵 1
無料会員登録で【70%OFFクーポン&最大100%pt還元】

作品内容

戦乱の世は終わりを迎えようとしているけれど女たちの戦いは終わらない── 祝言を抜け出し、世のため仕事に生きたいと願う、女忍び・服部蘭と実の母に疎まれ、何者かに命を狙われている、後の徳川家光こと竹千代。後継者争いの陰謀渦巻く江戸城で、出会うはずのなかったふたり。いつしか主従関係以上の気持ちが芽生え…?

新刊自動購入と月額メニュー継続で10%還元!
詳細
  
簡単
1巻から|最新刊から

作品ラインナップ  全7巻完結

レビュー

蘭と葵のレビュー

平均評価:3.9 60件のレビューをみる

レビューを書く

高評価レビュー

初恋に生涯を捧げた将軍
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 蘭と葵。
人間臭くも、感嘆する人物が多く出てくる作品だ。漫画を読んでて久しぶりにちょっとだけマジ泣きした。生きる哀しさとか苦しさとか孤独とか人生そのものが持つ美しさとかひっくるめると、到底1000字以内では書ききれない。
例えば帝。彼の生涯はこの一語に語られている。「御所に戻ったら、皆が望む帝を演じたる』。聡明ゆえに、彼は自らに求められる役割を知っており、優しさ故にその役を拒む事が出来ない。人の美質とも言える心優しさ、聡明さが苦しみを生む皮肉。
それは家光にしても同様だ。『私の絵は下手だ。だが私が将軍だから、皆本当の事は言わぬ』。権力にまつろう人間の心を彼は知っている。権力という豪奢な鎧が孤独を深め、自由を奪い、真実から視界を遮る事を知っている。これを反転させたのが国松だ。母親の過剰な偏愛に目隠しをされ、自意識だけがおかしな方向に成長した。遂には彼は母の供する限られた世界から抜け出せないまま、外の世界を知る事なく妄執の中で最期を迎える。往々に、権力を持つ程、それに比例して悲劇の度合いも深まる。国松から理不尽にも手打ちにされた近臣達は被害者であるが、国松自身もまた母の偏執的な妄念と愛着の被害者だ。この世界には完全完璧な自称などない。誰もが加害者であり被害者の側面を持っている。
ヒロインとヒーローが目に見える形で結ばれない本作は、少女漫画的にはアンハッピーエンドに分類されるのかも知れない。が、家光が『蘭の心に沿う生き方』を人生のある地点からその後生涯に亘って貫いた事を見る限り、やはりこれはハッピーエンドなのだろう。これは恋によって拡大・成長していく人間の可能性を描いた作品だ。
なお、蘭は疱瘡に倒れた家光の為、伊賀へ薬を求めて走った姿を最後に作中からはほとんど消える。代わって、更に歳を重ねたある日、家光の前にが五郎丸と名乗る少年が現れる。蘭と一厳の面影を宿し才気溢れる五郎丸を見て、家光は感極まって涙を溢す。「一厳と蘭によく似ている」という一言に、彼がどれほど蘭を深く愛していたかが表れている。その後の物語は、さながら走馬灯のような描写で過ぎていく。
細かい点を挙げれば気になる箇所は幾つかあるが、そうした事を交えても『蘭と葵』はとても感慨深く美しい作品だ。人の生と死の間にある抒情をこれほど優しく繊細かつ清々しい息遣いで表現出来るのは、上田倫子さんだからこその感性だろう。
いいね
3件
2021年3月28日
しんどい…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 身分違いの恋だったので、読みはじめから結ばれるはずのないことは何となく察しておりました…
あまりに一途な家光公と、気高く美しい蘭ちゃん。
2人が結ばれて幸せになって欲しかった…
柳生家の旦那さまも素敵だったので、それはそれでまた良かったです。息子たちの指南をする場面で終わって行ったところがまた一興でした。
恋焦がれるってこういうことなのね…と少し羨ましく思いました。
いいね
1件
2021年5月25日
せつないよね…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 家光も蘭もお互い想いあってるのに結局身分違いとか周りの圧力で結果的にアンハッピーエンドだったんだよね~。今も場合によったら一緒になれないこともあるけど…。この時代に比べたらまだ自由恋愛結婚出来るから幸せなんだなぁ。って染々感じた。とにかく、家光と蘭が可哀想でならなかったよ。(涙)
いいね
0件
2021年5月22日
完全に作者名買いです。
「リョウ」でこの作者さんにハマり、特にこの作者さんが描く実際の史実を取り入れたストーリーが大好きなので、試し読みもせず即買いしました。結果、1巻しか出てませんが今のところ大満足&期待値高めです😄普通の歴史だけなら有り得ない展開、ラブな要素もあってこれから先も楽しみです💕
いいね
1件
2016年12月2日
切ない!
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 家光が子供の頃からストーリーが始まってるのが新鮮で、一厳に嫉妬しているシーンが好き。それもあって、蘭が一厳と夫婦になるのが切なかった。優しくて一途な家光だから身を引くっていうのはすごくいいんだけど、最後に1回でも蘭と会えたらなーと思った。
いいね
0件
2020年1月17日

最新のレビュー

切なすぎる
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく切ない。身分違いの恋だから、ハッピーエンドは難しい?と思いながら読みました。でてくるキャラクターがまたいい!人間臭くて、切なく、苦しい、生まれてきた場所、立場を悔やむ言葉も胸をうちました。2人が結ばれて子どもができたら時が頂点の幸せですね。でも、これで終わらない。
家光が初恋をどうしても捨てられないから、将軍としての役割である子どもがもてない。蘭が身を引いて、意思強く『もう会わない』を貫いていてすごい、会っちゃうかな?と思ったがそこが作者さん心を鬼にしてる。涙ぐみますね。愛してるからこそ、身をひくって最大の愛なんじゃないか?家光も時間が経って愛することができて本来の役割を担えた。最後は蘭に認めてほしかったよね。感動しました!
いいね
0件
2025年4月25日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

歴史&ラブストーリー
分析:まゆびー(シーモアスタッフ)
上田倫子先生が手がける時代モノ恋愛漫画です。竹千代くん(のちの徳川家光)の幼少期が、オドオドしてて泣き虫で超可愛いです…。そして年上で女忍びの服部蘭ちゃんは男性よりも、かっこいい!身分も年も離れた2人の間には別の感情が…!?歴史の動きも気になるけど、2人の関係がどうなるのか目が離せません!

お得情報をGET!登録してね

▲ページTOPへ