タイトルのお話が7話まで。
記憶を無くした秋と、秋の恋人と名乗る深澤。
無くした過去を取り戻すまでは丁寧に書かれているのに、記憶が戻ってからの展開は早いのがちょっと残念。
なんとなく先は想像出来るんだけど、「どうなるんだ?」とわくわく
しながら読めました。
もっと秋と深澤の学生時代の関係性や絆、草介(秋の幼なじみ)のことも詳しく描かれていればもっと楽しめたのにな、ともったいない気はしましたが、ドラッグに死ネタとヘビーなわりにハッピーエンドでホッとしました。
8、9話は義兄弟モノ。
私はこれがいちばんお気に入り。好きという気持ちに気付くまでの感情がすごくリアル。
自分の気持ちに遠回りをしてもなお、行き先が分からないまま逃げるしか出来ない近江(弟)。すごく切なくなりました。
私の勝手な解釈だと両思いな気もするから続きが読みたくてたまらない。
全体的にちょっと暗いかな。BLならではの“萌え”はない。
あと、表紙の絵と作中の絵がちょっとイメージ違います。
作中はもっと、言い方悪いかも知れないけど古臭い感じ。
だけど私は個人的に好きです。何度か読み直すと味が出るかも
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