松本先生の作品は、私にとってそんな存在です。
作品の読み方は、人によってそれぞれだし、
その作品によっても変わってくると思います。
その中で、共感というのは大切な観点なのは分かります。
しかし、松本先生の作品を読む上では
それ
は邪魔にすらなるかなと思います。
普通に暮らしていたら、
きっと使わなかっただろう感情。
知り得なかった衝動。
そんな部分を刺激され、どんどん引きずり込まれます。
それは話が面白いというのではなく、
現実世界ではその先には行けないから、
物語の中で踏み込んでみたいという気持ちかもしれない。
だから、読みたくて読み進めるけれども
先を読むのが怖かった。
残りのページ数が減るのが怖かった。
読んでよかった!
ほんとオススメです!
といったコメントが出来ない位、
どうしようもないです。
『甘い水』もまだ引きずっています。
思い返すだけで、苦しい。
読んだ時の温度が、いつまでも残る作品。
他作を読んでも埋まらない隙間を心に残す作品だと思う。
苦しい。
そして、読めて良かった。
漫画を読んでいて、良かった。
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