●約40Pの短編が3本収録されています。それぞれ単品でも販売されていますのでご注意下さい。私はうち2作を単品で購入しようとしていたところこちらのアンソロに気付き、少し上乗せしてもう1作読めるなら…と思ってこちらを選択しました。表紙の二人はイ
メージ画で本文には登場しません。
●『見つめてえがいて〜』家庭に居場所のなかったハルカが幼い頃に見た優しい絵。その作者らしき佐野と出会って関わるうちに愛情を求めてしまう。一方の佐野も、寂しさや描くことへの恐れを抱いていて…。絵柄が好みです。
●『キスは〜』芽の出ないゴルファーゆうきと伝説のキャディー光国のお話。実は過去に二人は出会っていて…という背景がありつつも、そんなに惹かれ合う要素になりそうになくて、えっちしたいほどなのかな?と思ってしまいました。あまり入り込めず。
●『ご主人様と〜』こちらは切なさ際立つお話でした。聖から「犬」と言われてかわいがられてたまこと。周りからはいじめのように見えてしまうけど二人の間では愛情表現です。突然まことの前から姿を消した聖に再会して、また犬になりたいと懸命に近付こうとするまことと、突き放す聖。聖にも本音と建前があるけど、何も分からずまっすぐ向かっていこうとするまことが健気。ラストはホッとします。
●いずれも短編なので想像で補う部分もあります。えっちもありますが1Pもしくは1コマでさらっと。1本目と3本目はそれぞれ単話版の方に詳細レビュー書かせていただきました。
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