自分がしみチョコか高野豆腐にでもなったんじゃないかと思うくらい、しみてきます。
フォローさんが「ヒゲと鈴としゃぼん玉」をレビューされていて、「私も大好き!」ってなりました(でもレビュー済みなので同作者さんのこちらの作品レビューを)。
特
別なことが起こるわけではない日常の中で、そこはかとない優しさがにじみ、温かくて切ない「好き」がひらひらと舞うような、心地の良さを感じます。
過疎地の描写とそこに暮らす人々の在り様がとてもリアルで、作者さんは住んだ経験があるのかな?実際、私は過疎地に暮らしたことがあるので、そのときのことが鮮明に思い出されました。
廃校となる中学校の最後の卒業生となる筒二と孝司は、まだまだ幼さと可愛さがあるけれど、精一杯の「好き」を胸いっぱいに抱え、未来への不安に潰されないように、それぞれの道へと進みます。もう、この繊細な染み入る切なさは読んでいただくしかないです〜。(しみると言ってもシリアスではないですので!むしろ何がこんなにもしみるのか〜)
話タイトルになっている人たちとのエピソードも本当に素敵で、2人にとっても大切な栄養となります。「ラブラド・レッセンス」の睦と春次も登場しているのが嬉しいところ!
でも、何と言っても本編ラストの筒二に私は泣かされました。しみて、飽和してあふれました。そして、描き下ろしの筒二にさらに追い打ちをかけられるという…。
エチなんてなくて、冒頭にかっわいいチュゥがあるだけですけど、満たされる読後です。
もっとみる▼