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汝、隣人を×せよ。 4巻
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汝、隣人を×せよ。 4巻

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作品内容

一人だけ殺めることができるとしたら、誰を殺す? 「一生一殺法」の制定により、生涯で一人だけ殺人が許可される権利が国民に保障された未来の日本。モラハラ夫と暮らす妻、誹謗中傷を受ける主婦ブロガー、幼い頃の事件からPTSDに苦しむ女性たち――。「殺益」によって彼らの人生が変わってゆく。 ※第15~17話を収録

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レビュー

汝、隣人を×せよ。のレビュー

平均評価:4.4 54件のレビューをみる

最新のレビュー

  • (5.0) 令和でも大活躍
    にゃーさん 投稿日:2024/1/11
    この作者さんらしいテンポの良いストーリー展開と丁寧な描写が魅力的です。ゾッとしたホラーに通じる怖さが問題提起をはっきり表現しているという印象です。

高評価レビュー

  • (5.0) 3巻より1巻(2巻:最終話のみ注意)がオススメ
    しろこさん 投稿日:2022/1/9
    【このレビューはネタバレを含みます】 3巻より1・2巻がオススメな理由は、この話の要である「一生一殺法」に対する申請者の想いが色濃く感じられるから。3巻も想いは感じられるけど、この一生一殺法が人々に馴染んできたらどうなるのか?という「施行後しばらく先の法の展開」をメインに描いているように感じるので、1・2巻を読んでないと面白味が出ないのかなと思います。個人的には話は1・2巻の方が面白かったけど、3巻はこの法律がどんどん展開していく怖さをじわじわ感じました。 2巻は、他の方も書いてましたが最終話murder.9だけ後味が悪いです。育児に悩んでる方は読まない方がいいかも。murder.8が泣けるので分冊版読みがオススメです。 murder.9は幼児を1人置いての夜間外出がアウトなのはもちろんとはいえ、痩せ細ってない身体・発達の遅れていなさそうなコミュニケーション力・絵にもちゃんと描かれている母親…極め付けが「最期のセリフ」。この世界に浸かっていたところに法の落とし穴を見せられた感覚でした。 続きを読む▼
  • (5.0) 名作!一読の価値あり。
    アルケイさん 投稿日:2020/12/28
    説明文から「報復刑」を連想する方もいると思いますが、発想の違いが興味深い。 「報復刑」が殺人で有罪判決を受けた者が対象であるのに対し、本作は刑法で加害者が裁けず現実では被害者が泣き寝入りするしかないケースのみが対象です。 恨む相手がその 罪で正規の刑に服した場合は報復できないことを明記して、イジメ、パワハラ、家庭内暴力、不倫などの傷つく側は精神が破壊されるほどのダメージを受けても加害者は現行法では罪にならないケースに焦点を絞ったところが「報復刑」と根本的に異なっています。 きっちりとした「審査」があって、逆恨みや自分勝手な理由による利用も、服役した殺人者に対する報復も認めず、その狭間の「正当性はあるが現行法では裁けない」被害の救済を対象としたところに新しい面白さを感じました。 もっともっと続きを読みたいレベルの作品ですが、面白さの絶頂で終わって読者に色々と想像の余地を残したところも含めて満点としました。 もっとみる▼
  • (5.0) すごく良かったです
    るーちゃさん 投稿日:2020/10/9
    亜月さんの漫画がずっと好きで、作者さん買いです。一生一殺法が実際にあったら、どんな世界になるんだろう。民間委託は無理だろうから、裁判所あたりの管轄になるのかな。その申請の正当性を問うところに、実用化の限界があるとは思うけれど、その法律が存在 することで救われる命もあるんだろうなと、色々考えさせられました。ハッピーエンドのエピソードもあればそうでないものもあって、そのあたりの塩梅がさすが亜月さんだなあという感じ。 もっとみる▼

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

殺しが合法化された極限世界のサスペンス
営業:ませびー(シーモアスタッフ)
亜月亮(あづきりょう)先生のリアリティあるミステリー・サスペンス作品。現代の闇を描くような本作は、殺人が合法化されたパラレルな日本が舞台。「多様化」といえば、聞こえは良いが、犯罪から弱者を守るはずの法律のはずが、一人一殺が許された世界。この法律の執行で悩む人、救われる人、被害に遭う人など多様なシーンが描かれる。オムニバス形式で進むストーリーは、殺益執行委員会関東支部13版の女の子を中心に描かれていく。度重なる父親の暴力に苦しむ人。動物を虐げるだけでは飽き足らず人にまで危害を加え始めた男性に狙われた人など、様々なバックボーンが胸に迫る構成の数々は流石の一言。考えさせられるストーリーも相まって見どころ満載です。もし、この法律が執行されたら、あなたなら、どうしますか?

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