飼い犬は手を噛まない【単行本版】

の性癖から始まった連載、と表紙裏にあって、とてもわかる。好きなものを好きに描いてると、読んでる方もハッピーな気持ちに！途中で監/禁サイコ系を匂わせてはいるのですが、結果として全然そんなことはなく。好きな子をそばで見守って幸せにしたいだけではないかな、と※個人の見解です。ぬるま湯のように甘やかされて、甘やかす方も甘やかすことで得るものがある。私は好き！受けがほぼひもだけど、それを言ったら、主婦だって家政婦だし、役割分担と考えれば平和。本人同士はハッピーだし、受けは緊張しい？なだけだから、慣れたら普通に生きていけるんじゃないかな。カップルの在り方としては多様性の一つで、個人的には全然ありです。でも、ガチムキ勢としては全然体格良くはないな（レーベルの特色的に仕方ないけど）。なので、ルックス的には長身受けってところです。美人攻めもそんなに美人美人といった描写はないので、鼻につく感じもなく。個人的嗜好を申し上げるならば、美人ではなく、平凡とか普通攻めが良かった。しかし、平凡×ガチムキだと、BLマジョリティ的にもアイキャッチやインパクトに欠けるので出版側から誘導されるのかな～。サイドストーリーで、ルームメートたちのカプも１本収録されていて、そちらも良かった！売れない漫画家×率直な物言いだけど普通からはみ出せない受け。これといって特別に秀でたところもない普通の二人が、同居人（メインカプの二人）に触発されて、何となくお互いを良いな、と思っているところから一歩踏み出すところが大変素朴で愛おしい。作家さんの感性でもあると思うけど、キャラクターたちの飾らない素朴さや、変なものをあるがままに受け入れる自然体なところが素敵でした。あと、タイトル全然内容に関係ない気がしますね！おそらく、BL層の興味をひけそうなタイトルつけたのかな？と思うのですが、作家さんの個性を打ち消すようなタイトルはやめてあげてほしい。作品の良さや魅力がタイトルから一ミリも伝わらないどころか、異なるターゲット層をとらえてしまって、ｺﾚｼﾞｬﾅｲ不和を起こさせてしまいます。タイトルからサイコ系を期待した人はガッカリするし、誤った購買層をターゲットにしても悪い意味での落差に評価を下げてしまうだけだと思う。

らくたしょうこ先生ということで期待して購入。受けちゃんがダメダメな子でとても可愛い。でもなんとかそんなダメな自分を克服しようとするも攻めに甘やかされてますますダメダメに（笑）ダメな子ほど可愛いって言うのもよくわかる。それに何かがダメでも、別の何かは得意とかっていうのは誰にでもあると思う。この子の場合はきっと攻めを幸せにすることに特化していたっていうだけなんだと思う。そしてそんな自分を受け入れられたからこそ二人の幸せを見つけられたのだろう。
そしてもう一つ、同居していたもう二人のお話もあり。こちらもとても可愛いのである。
癒されたい方は是非。

表題作＋他1作品（厳密には表題作cpと一緒に住んでいるcpの話）でした！陽二さんが春雄くんを救済するお話で、春雄くんが失敗続きで外に出るのが怖くなってしまうのですが、陽二さんはそんな春雄くんを否定することなくいつも褒めてくれます。陽二さんと春雄くんめちゃくちゃ合ってる・・・・・米原×宇井cpも陽二さん×春雄くんcpも始まったばかりなので、続きが読みたい！！！！！あわよくば、それぞれコミックス化してほしい・・・・・！！！！！

作者買いです。途中少し陰な空気が出てきて好みじゃなかったかも・・・と思いましたが、やはり違った！色々うまくいかないな、と悩む人にも一人じゃないよとおすすめしたい思いがけない１冊でした。犬のスザンヌが終始癒しの空気でみんなを包んでいて、本当に可愛らしい・・・。こんな子いたらいいな！！またスザンヌに会いたいです。おすすめです！