pixivで知った作者さん。今連載中の作品も面白そうなのですが、まだ完結していないので待つのは辛いなと思い、この作品から読んで見ました。
大学進学で上京した主人公の仲嶋くんと、自分と瓜二つの顔をした恩田くんとのお話。何故2人が瓜二つの顔を
しているのか、仲嶋くんのセクシュアリティは何なのか明言がされていません。なのでサラッと読んでしまうと、あれ?となってしまうのですが、主人公仲嶋くんの人生を思うと、深いお話でした。
噂話の的になっている自分。そんな自分の顔に嫌悪する毎日と、祖父母を試す事で家族愛を感じたかった仲嶋くんの故郷での暮らし。彼の心の傷を癒やして、自己確立のやり直しは、自分で自分を愛する所からなのかな…と。「オレが恋しくなったら鏡をみろよ」という恩田くんのセリフが、とてもじんわりしました。
作品の空気感もそうなんですが、アオリ描写が少なくフカン描写のシーンを見ていて、個人的にですがアボガド6さんとか今の作者さんの様な、何か新しいなと感じました。とても良かったです。
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