HQに多い双子物。これも長男編に次いで、ゆるふわに二人は気に入りあって気持ちが育ち、終に二人共強く自分へのストップをかけることも出来ず互いに陥落。
くどくど嘘を巡る応酬もなく、その反面、入れ替わりのいきさつ説明が言葉数多目(読み手の負担感
は無い)。
病院シーン多いが余り病院を感じさせなかった。富裕層向けの高級施設であっても、高度先進医療が受けられるだろうから、逆にそこは医療の現場感もっと感じ取りたかった。
男性が美しいのが小林先生作品の特徴。ただ、本作は彼視点が多いため、数ヶ所のヒロインへの彼の違和感シーンなどはもっと視覚的に味わいたかった。
屋敷は呪いの反映らしく気味の悪いところがあるが、サリナはそれでもいたたまれなくならずに、逆に居心地良くなる変化で「いわくつき」の屋敷がその評判をひっくり返すだろう事が、キャラ設定「精神力の強さ」を示すか?なにしろ、他にはその強い精神力を実証する機会は余り無かった。
邦題が3作品共に良くない。
三作目への橋渡し的に第三番目の兄弟ベンの結婚ストーリーはまたもニュージーランド繋がり、しかも恐らく舞台もニュージーランド、なんとなく何だソレ?、といった感じは残る。
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