214ページ。
表題作4話と描き下ろし+短篇2作。
表題作は、怪我で野球を奪われた大学生が、人懐っこい配達員に救われる話。大学の友人関係もちゃんと描かれていたのが好み。そして元チームメイトは非常に嫌なヤツで、性根が腐ってるってこういう奴
のことを言うんだよなと妙に感心しました。
大きな喪失で止まっていた人生が、未来に向けて動き出す様子が良く、最初のエロが無い方が良かったのにな、と思います。個人的には雑誌掲載時タイトル『僕らの未来形アンサー』の方が合ってる気がして好き。
良い話だと思うのですが、どことなく散漫とした印象で、なんかグッとこなかったので星が増えませんでした。
〜〜〜〜〜
・『さよならリグレット』亡くなった姉の子供の面倒を見る学生の主人公と、頼りになる感じの恋人。恋人の立ち位置がわからないままで、ほのぼのっぽい話ではありますが落ち着かなかったです。そして本編後にサラッと書かれた設定に「そりゃ無いわ……」と思ってしまった。いろいろと。
・『ハロー、君とプリズム』植物学が縁で出会った二人。山暮らしの穏やかな空気感と、出会いによるわずかな変化が良かったです。これが一番好きですが、同時にBL風味が無い方が好みでもあります。
もっとみる▼