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結婚がテーマの10作入りアンソロジー。
高永ひなこさんは、表紙とコラム1pとそれに付随した漫画1pだけなので注意。
以下、9作品覚書。
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・あゆみさき『きみのとなりで』(27p) BLっぽさは無い平和な話
。同タイトルで3話まで単話配信されており、これが1話目と同じようです。
・斧田藤也『ハッピーエンドナビゲーター』(29p) 結婚を急かされるリーマンとゲイバーで意気投合した男。こちらも上記作同様単話配信4話までアリ。
・春山モト『Sweet anniversary』(16p) 教師と生徒から始まった二人。超スピードであっさりライト。
・かたしな『婚約記念日(仮)』(21p) 公的マッチングで仮婚約制度がある世界。マッチングシステムエラーで出会った二人、そういうのも悪くない。けどお相手の仕事設定は唐突だった。
・加藤むう『狐が嫁入り』(10p) 一途な狐との婚姻譚。コミカルにあっさりめでたし、かわいくて良かった。星4つ。
・吹浦ハギ『幸せのその先へ』(28p) 同性婚のある世界で、初夜をじっくり。
・吉田ゆうこ『Ding Dong』(46p) 3年間付き合っていた相手が結婚していたと知るところから始まる話。この作者さんは、こういう想像の余地や余韻のある短篇が好きです。持ち味であるもどかしく切ない雰囲気が一番活きると思う。ラストの会話の意味がわからなくなる時代が来るだろうか、などとぼんやり考えました。星4つ。
・イクヤス『白黒つけたいウェディング!』(16p) コミカルプロポーズ騒動、笑いました。同タイトルの単話配信が2話あり、これが2話目。ちょっとおまけの星4つ。
・佐藤アキヒト『Making love』(23p) 同性婚もできる制度が始まった世界でのカップルが結婚と子育てを考える話。話のエッセンスとしてダンサー設定にしたかったのはわかるけど、そこを削って過去の様子を増やしてくれた方が好み。
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