表題作では思わず泣いてしまいました。椋を想って、更には大翔を想って。読みながら人の心にはどれだけ人を想えるスペースがあるのだろうと考えてしまいました。一生交わることはないからこそそのままに居座っている存在に、自分のちっさい器なら逃げ出してし
まうだろうな、、椋は強いっす。カッコイイ。本気で胸がズクズクとずっと痛かったです。朔也×灰カップルも良かったです。この作者さんにドハマリして夜を明かしてしまっていますが、どっぷりとその世界に浸らせてくれる安心感が半端ないです。レビューを書いてないものも含めて、人間の懐の深さを描くのが上手いです。下手な人が同じように描いても、嫌悪感が先に出てきそうな本命以外との戯れも、この方が描くともっとその奥が知りたくなる。人ってそんなに高潔でいられないけど、その隠しきれない部分を赤裸々に暴いてくれます。ハマる人は貪欲にハマる作者さんです。
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