子供のときの朝読書の時間に美人画報を読んでいたちょっと、いやかなりマセガキだったあの頃から13年ほどたち、25になりましたが変わらずモヨコ先生の作品が大好きでこの「後ハッピー・マニア」を執筆されると知ったときも大喜びで、毎話毎話楽しみにして
います。
ハッピー・マニアの前作を初めて読んだときは、まだわからないオトナの恋愛事情がたくさんあってどうしてシゲカヨはここでこんなことして…周りくどい恋愛するの…ってすごく不思議に思っていたこともこの年になるとああ、わかるわその行動…うんうん…って自分自身をシゲカヨに投影させながら読むようになっていました。
他の作品の悪口になってしまいそうなんですけど
た〇〇ばとか、凪の〇〇〇〇とか"こじらせ系女子"が主人公の漫画昨今むちゃくちゃ流行ってるけど、展開がものすごい暗い上に、主人公たちの心の中もどんどん暗くなってくるから、主人公の駄目な部分に自分を自己投影させてしまって、そしてその主人公たちが更に傷つくのをみると自分もその痛みを追体験してしまうのが嫌でした。
対してシゲカヨはダメ人間ではあるけど、基本なんとかなると思っていてフットワークが軽くて、どん底の状況にいるはずなのにめちゃくちゃ楽しそうに見える。だからシゲカヨのだめな部分に自己投影しても、他人から見たら悲劇も喜劇なんだから明るく考えようって気持ちになれるっていう…モヨコ先生からのメッセージがこのシリーズの根底にはあるのかもしれないとこの年になって、改めて思うところがあります。
後ハッピー・マニアも、今の私の年齢と比べるとちょっと上の話だからどうしてシゲカヨ素直にならないの?!、どうしてそんな冷たいことまた言って…ってハラハラするところがたくさんあるんですけどきっとこの行動も数年後にはわかるわーって自己投影して読んでると思うけど、その時もシゲカヨみてこんなに辛い状況なのにそれなりにこの場を楽しめてるから私もなんとか頑張ろって勇気を貰えるのかなって思ってます。
そして、後シリーズでもそれぐらい毎話毎話シゲカヨが酷い目にあってるのがウケますw
ハッピー・マニアシリーズが好きだった方、モヨコ先生の主人公の強さに憧れて大人になった女子たちにぜひ読んでほしいです。
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