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作品内容

時は高度経済成長期の北海道。貧困の底にあった少年・影山博人が成長し、やがて釧路の夜の支配者へ……俊傑・もんでんあきこ×『ホテルローヤル』で第149回直木賞を受賞した作家・桜木紫乃の最強・盟友タッグが満を持して放つ、只ならぬ傑作にして超問題作、ついに解禁。

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作品ラインナップ  全2巻完結

レビュー

ブルースのレビュー

平均評価:4.7 33件のレビューをみる

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高評価レビュー

読み応えがありました。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ ずっしりとした内容の作品でした。作品の内容ともんでん先生の作画が とても マッチしていて、まるで 映画を観ているような錯覚に陥りました。不幸な生い立ちのヒーローが もがき苦しみながら 生きていく様子は 辛く重いものであるのは 当然なのですが、 色々な女性とせっくsを繰り返すのは まるで 母親を呪うかのようで、彼女たちには 快楽とともに安らぎを与え、彼女たちの幸せのひとかけらとなっていくように思えたのと同時に 彼が 唯一 知っていた苦悩から解き離れる方法(たとえそれが ひと時であったとしても。)だったのではないかと思いました。そして、 ”ふつう”にこだわり、自分は ”ふつう”じゃないと(六本の指を生まれ持っているから)思い込んで、生きている様が とても哀れに見えました。六本目の指を切断した後でも ”ふつう”じゃなかった自分を 忘れないようにと生きていたように思います。最後の義理の娘をかばっての死なのですが、彼女が イギリス人の元彼の恨みが原因で 亡くなったり、亡くならなかっても、彼女の人生の大きな汚点にならないように 自分が 彼女を守るんだ(それは 多分、彼の母親のように男が原因で そういう不幸なことが義理娘には起こって欲しくないという一心だったと解釈しました。)と思っていたと思います。彼の死は そういった意味で 彼の人生の中で、最高に幸せの時間だったんじゃないかな、と思うと同時に 義理娘は、彼が守りたい、助けてあげたいと思う最後の女性だったと思います。なお、タイトルのブルースは、音楽のブルースのことならば、人生の悲しみや憂鬱をうたったものであるから、この作品こそが 博人のブルース、なんだろうな、と しみじみ思いました。
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2件
2022年3月29日
女性達がずっと語れる男性なのかなと
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ もんでん先生買い。上下巻完結。

女性達に恨まれない男性の人生はやっぱり幸せだったのかな?と思った自分は、きっと作中の女性達の様に影山さんの色気と言葉にまんまと騙されたんだろうなと。

この作品を読んだ女性達それぞれにも影山さんを見ながら思い出した男性がいるのかな?と思ったら、そんな女性達や作中の女性達と女性専用バーで時間を忘れ、延々と彼女たちの人生と過ぎ去った男性達の話を聞いていたいなと思った物語でした。

影山さんに初恋というものがあったとしたら、それはミトンの彼女なのかな…(に一票)
影山さんと最後まで続いていた女性は誰だろうと思ったら、もしかしたら義理兄の秘書をしていた彼女なのかなと(秘書にさせたのも影山さんだったと思うと…)そしてそれ以上に影山さんにとって忘れられなかった女性は、母なのかなと。

影山さんの子を宿した女性、母親から解放させてあげた娘は短期間だった様に思い、妻となった彼女とは、あの時一回きりだったのかな…?と思ったりしました。血の繋がりがない娘を本当の娘の様に思っていたのかな、と感じたラスト。良い男だなと(…あぁ騙される😩)

あんな風な角度から女性を見る男性の色気は何だろうと思うと、男性の暴力的な面を身を持って知っていて、そんな男性から良い様にされても自分の幸せより男性の幸せを願ってしまう、そんな不器用な女性を不憫だと思える人生を歩んだ男性の色気なのかな?と(影山さんもサディステックなんだけど😩)濃厚な物語でした。
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13件
2024年11月4日
哀愁漂うハードボイルド!すごい◎
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ (2巻完結)もんでんさん買いです。早く読めば良かった~。
新聞訃報欄に載った男の半生を、彼が通り過ぎた八人の女性達の回想で紡ぐ。生まれつき両手に六本の指を持つ影山博人は、青年期まで極貧の苛烈な環境に耐え自ら過剰指を切り落とし、裏の権力者にのし上がった謎多き男。

生き抜く為に感情を隠し多くを語らずも、踏み台にした女性達に生きるチャンスを与えて、死後に涙を流してもらえる博人。非情と律儀な優しさを持ち合わせた博人に魅せられ、訳アリ女性達の人柄は興味深く、一気に三周しました笑

昭和~平成に変わる時代、仄暗い釧路の空、博人が遺した言葉、もんでんさんの扇情的な描写どれも合った読み応えある二冊で、気になる伏線もあるので原作を読みたいです。

『エロスの種子』内の桜木さん×もんでんさんの対談がとても面白かったのに、神タッグ本作を積み本にしていたことを悔やみました笑
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2件
2024年10月25日
最高です
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻すぐ購入して、それからずっと繰り返し読んでます^_^
それくらい面白くて内容が濃く素敵なお話だった。
いろんな考え方ができ、想いが膨らむ作品!
昭和後期のダークな背景がじんわり想像できて、心にグサグサくる設定がありながらも、そこに佇む博人に惹かれる。
6本指がある人がいる、ということは知っていたけど、そこからこんなにもお話を展開できる桜木先生は素晴らしいです。もんでんあきこ先生の絵柄がまたマッチしててどんどん読み進めちゃう!( T_T)
結局、圭さんも牧子さんも奥さんもリナちゃんも博人にとって大切な女性たち。なんだかそこに救われる。
女性たちのたくましさも描かれており、すげーな〜私全然幸せな毎日だわぁ(T . T)と、今しんみり自分を振り返ってみたり。←
良い話だった、と一言では片付けられない名作、ここにあり!!
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4件
2021年4月26日
どこにも繋がっていない指
一読してすぐのレビューなので再読するとまた違う感想を持ちそうですが。ひとりの男の人生の途中に交差した女達の語りで彼の生きざまの点と線を結ぶ物語。もんでんあきこさんの肉感的な絵が生々しくTLの時より迫力がありノワール小説の空気感を見事に表現されています。博人にとって人生とはどんなものだったのか。足の下にあるものは全て踏みつけていけと言う彼は踏みつけられ踏みつけて生きてきたということ。時に踏みつけられている女達を救いもする。借りを返す。踏みつけにされた借りを返す。温もりをもらった借りを返す。この街で借りを返す。最期に人生の採算は合ったのだろうか。余分な指を捨て去ったように余りがあるからちょうどいい、そんな最期だった気がします。
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1件
2021年6月2日

最新のレビュー

ミステリアス
表紙の絵の「目」に魅かれて読みました

多指症の男性の女性変遷
を女性側の視線から書いています
次に何が起こるのか、はらはらしながら読み続けました

いくら魅力的でも
個人的には、こういう男は身近にいないほうがいいと思います、フィクションだけで十分です
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0件
2025年4月19日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

指が六本
広報:扇風機おじさん(シーモアスタッフ)
もんでんあきこ先生、桜木紫乃先生の描く作品です。冒頭からなかなか闇の深そうな雰囲気が漂っています。指が六本…いわゆる多指症というやつですね。天才が多いと聞きました。影山さんにもどこかそんな不思議な雰囲気があって格好いいです。

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