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親愛なるジーンへ 2【電子限定描きおろしページつき】

740pt/814円(税込)

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作品内容

NYの弁護士・トレヴァーと元アーミッシュの大学生・ジーンが同居して2年。ジーンはカナダの大学教授が自身のエッセイに興味を持ってくれたことを知る。優しく頼りになる恋人との愛に溢れた暮らしに不満はなかった。でも、NYは故郷ペンシルバニアからたった200マイルの場所でしかない。もっと広い世界を見たい、カナダで学びたいという気持ちは日ごとに募っていった。ジーンの物思いに気づいていたトレヴァーは彼の選択を祝福するが、内心穏やかではいられず……。そして1992年。トレヴァーの甥・ジーンは手記を読んでいることが伯父にバレてしまい……!? 電子限定描きおろしページも収録。

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レビュー

親愛なるジーンへのレビュー

平均評価:4.9 374件のレビューをみる

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高評価レビュー

彼らの犠牲のもとに成り立つ自分達の自由
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 皆さんに愛されているこちらの作品、初めて読んだ時あまりの辛さに1週間程立ち直る事ができませんでした。僕がこの作品になぜこれ程心抉られるかというと、当時の米社会をジーンとトレヴァーの物語を通してあまりにも克明に描写しているからです。60〜80年代米というと家族や宗教、基本的人権への価値観や概念が一変する時代であり、その中でも特にクイア/性の多様性への認識が徐々に変動する時代でもありました。例えば70'後半、ハーヴェイ・ミルク(ゲイと公表し市会議員に当選した全米初の人物)と彼の仲間達を筆頭に、今で言うLGBT運動が全国的に広がり始め、そののちにミルクが暗殺されるというあまりにも残酷で、しかしそれまでの米歴史を180度変えた革新的な出来事がありました。また80'初頭になると、HIV-AIDSを始めとする性病への正しい認識を拡散する為の運動もゲイコミュニティ中心に始動しました(性病="ホモ"の病気と間違った知識が蔓延っていました)。この時代の米はまだ差別が顕在する社会で、クイアが頻繁に道で暴行されたり殺害されたりする世の中でした。近年でもトランスジェンダーの方が殺害されるという悲惨過ぎる事件が毎年何十件と起きている事が報告されています。こういった時代背景の中で本来の自分を隠しながら生きるトレヴァーやジーン。勿論彼らは架空の人物ですが、現在に至るまで彼らと同じ様に抑圧された酷い差別社会の中に息苦しく生きていた人々が実在したと考えるだけで、夜も眠れなくなる程憤りを感じ、悲しく、胸が張り裂けそうな思いになります。無論、様々な理由でありのままの自分を出せず苦しんでいる人々はどの国でもいつの時代にもいるのですが。ジーンやトレヴァーの様に、彼らの命、人権、自由など、全ての人の犠牲のもとに自分達の"自由"が成り立っているのだと思うと、溢れ出る感情に呑み込まれ涙が止まらなくなります。この作品に対する思い入れが特に強く書きたい事は盛沢山なのですが、ラムス〜同様字余りしそうなので…。「性」というテーマは僕にとってあまりにも大きく重要な事柄で、どうしても熱くなってしまい、個人的な思いや主張が濃いレビューになってしまいました…ごめんなさい。申し訳ないです。物語はまだ完結していませんが、ジーンとトレヴァーの幸せを心から願います。どうか、どうか…。これ程まで心動かされる大作を描いて下さる吾妻先生には尊敬の念と感謝の気持ちしかありません
いいね
75件
2021年10月21日
嗚咽をもらして泣きたいほどに…
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 『ラムスブリプンガの情景』のスピンオフです。読んでみたいな、と思われる方はぜひ『ラムスプリンガ~』から読まれる事をおすすめいたします。物語の背景を知って、こちらを読まれる方が、より一層入り込み易いと思います。
読み終えた後も、心に残る色々な思いに、どう書けばいいのか整理がつきません。わぁーって、自分の中の感情を大きな声で吐き出したいような、止まらぬ涙を止めようとせず、嗚咽をもらして思い切り泣きたいような、そういう気持ちです。
物語は弁護士トレヴァーの綴った手記を、彼の甥であるジーンの目を通して読まれて展開して行きます。
トレヴァーと出会った元アーミッシュのジーン。仕事も住む家も、もちろん帰る故郷さえない。覚悟して故郷も、家族も捨てたとはいえ、トレヴァーの言うように『恋しがっているように見える』というのは、強ち否定出来ないのではないかな…そこで生まれ、そこで育ち、そこに生きた証があるのだから、消し去ろうとしても消せるものではないし、残された人達もまた同じではないかと思うのです。(と、思いたいんです。)違う道を選んだとしても、帰る故郷は迎えてあげて欲しいと、個人的にそう思ってしまいます。だからジーンを家に迎えたトレヴァーだけが、今の彼の心の居場所なんですよね。
トレヴァーにしても、どんなにいい仕事をしてしても、どんなにいい身分、立場になろうとも、彼には決して埋められない心の穴が堪らなく哀しくて、たまらなく切ない。彼が本当に心から求めているもの。セクシュアリティな事だけでなく、彼の果てしない孤独感は誰にも埋められないのでは?と思えてしまうほど、トレヴァーは本当の家族を渇望しているようで切なくて仕方ありません。優しくて温かい家族はいるけれど、踏み込めない見えない壁に阻まれた小さなトレヴァー少年の姿が、目に焼き付いて胸を締め付けます。辛くて、苦しくて…
そんな彼の心を救うのが、ジーンだけであろうと思うし、また孤独なジーンを包み込めるのはトレヴァーしかいないと思います。二人の初めての身体の繋がりは、魂の繋がりでもあるような気がしました。
あぁ、胸がしんどい。彼等の未来に何が待ち受けているのか、先を早く見たいような、怖いような…
手記を甥が読んでるという事が、一体どういう事なのか…
2巻どうなるんでしょうか。心臓のざわつきが治まらず、涙も止まりません。素晴らしい作品です。
いいね
35件
2021年8月23日
続きが早く読みたい
甥っ子の目を通して、現在から過去を振り替えるスタイル。70年代のニューヨーク、まだカミングアウトが難しい時代の弁護士と、アーミッシュの青年の恋の物語。海外の雰囲気を描くのが上手。周りの人の優しさにもグッと来ます。2人はどうなるんだろう。「桜田先輩~」からこの作家さんを知りましたが、あまりに作風が違う(笑)「ラムスプリンガ~」のスピンオフです。アーミッシュについてはそちらの方が詳しく理解出来るし、作品としても素晴らしいので強くお勧めします。本番は最後に一回のみですが、十分楽しめると思います。ハッピーエンドだと良いな。早く続きが読みたい!!!
★2巻を読んで追記★2巻がショックすぎて追加レビューが書けなかった。2巻では、外の世界を知ったジーンがトレヴァーの元を去り、10数年後に再会するというもの。疑問でならなかった。物理的距離が離れても、時々帰ってくればよい。愛を諦めなくても良いだろうと。トレヴァーがハンバーガーを食べられなくなるシーン、教会で微笑みながらも思わず落涙するシーン。金銭的にも愛情的にも、すべてを与えたからこそ、ジーンが世界を知り、成長し、自分の元を去ってしまう(トレヴァーはそんな風には思わないが)。こんな苦しさ、悲しみはあるだろうか。再開後の二人は友人なのか恋人なのかも分からず、こんな切ないことってないよ。でも数か月をかけて、この2巻を消化してみた。トレヴァーはジーンの可能性を自分のせいで潰す事は絶対にできなかった。ジーンもトレヴァーの元に残ったら、神であるトレヴァーは、故郷と同じように自分を縛り付ける「神」になっていただろう。だから、神だろうとなんだろうと、自分の目指すものは振り切らなければならなかった。それでもトレヴァーはジーンに、「全て赦す」と伝える。ジーン(若者)は、親やトレヴァー(保護者 )を振り切り飛び立つ。それは若さゆえの傲慢さであり、自惚れかもしれないが、私自身も同じような事をしていた。そう考えると、ジーンのしたことがグッと身近に思える。トレヴァーはトレヴァーで、ジーンに救われた。人生の素晴らしい一瞬を胸に一人で生きていく決心をする。彼の強さや愛の深さに、心が洗われる気がする。読者にしてみたら、二人でずっと一緒に生きて欲しかった。でも本当に深く考えさせられる、笑いもあり涙もありの、素晴らしい作品だった。
いいね
10件
2020年8月12日

最新のレビュー

何度も何度も読み返した
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ トレヴァーはまさにアメリカ映画に出てくる人物造形で、よく描かれていてアッシェンバッハ(映画ベニスに死すの主人公)になれないとジーンから逃げをうつけど、貴方は僕の神さまだと言われてジーンを受け入れた。でも、アーミッシュであるジーンとの幸せな2年間に終わりがくる。教会で咽び泣くトレヴァーに、子どもの頃を思い出して泣くトレヴァーにジーンも心揺さぶられ一度は思い止まるが、世の中を知らないアーミッシュのジーンを手放す大人のトレヴァー。二人の過去と未来を甥のジーンが狂言回しとしてうまく機能して、映画を観てるようでした。
 郷愁をそそる『小さな恋のメロディ』もカーペンターズの歌も私が過ごした時代です。これにはもう作者の感性にシンパシーを持つ以外にはありません。そんな時代を過ごさなかった人にもお勧めの本です。
いいね
0件
2025年5月26日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

エモさ極まる感動作
設計:AI王子(シーモアスタッフ)
吾妻香夜先生による大人気作、「ラムスプリンガの情景」のスピンオフ。弁護士のトレヴァーとアーミッシュの青年・ジーンとの物語を、トレヴァーの甥・ジーン目線で綴ります。ノスタルジックな雰囲気、情感たっぷりの表現に心揺さぶられる感動作です。まだ序章ともいえる1巻ですが、既に名作の予感しかしない!

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