神形先生の前作、「バラ風呂〜」で、熱量のある漫画のファンになり、新作を待ちわびていました。
今回、新作が出たので早速購入しましたが、やはり漫画に対する真摯さと熱量が凄い!
まず、特筆すべきは神形先生は本物の腐男子作家であるということがあ
るんですが、先生は男性でありながら繊細な「耽美さ」のようなものをモチーフとして好まれるのかもしれない、と思いました。
又、男性でBLやゲイ漫画を描かれる方人は、筋肉隆々としたマッチョ受け系BLを好んで描かれることも多いように思うのですけれど(※念のため、あくまで傾向としてそう感じているだけで、そうじゃないものも勿論ありますし、悪意はありません。むしろ、男性作家さん方の作品はツボにハマるものが多く大変好んでいます。)神形先生の作品は(前作もそうですが)少々華奢めの綺麗な男性が受けなことが多いようです。
この作品でも、ちょっと異世界から来たような、中性的な美形が受けです。
●内容ですが、田舎で葬儀屋を営むストイックな感じの男性が、息を飲むような美しさの花屋の男性に一目惚れしたようになります。2人は、ある無縁仏の遺体の因縁から、何かただならぬ関係になっていきそう。少しサスペンスっぽい雰囲気があります。
又、相変わらず神形先生の漫画に対する熱量が素晴らしく、
田舎の風景や、田舎の閉鎖的で湿っぽい感じ、火葬場の描写など、絵からヒシヒシと伝わってきます。
繊細ながらに迫力ががある。火葬についてもきちんと取材されているようで、見ていて息がつまる感じがありました。
一巻の時点ではまだ色気のあるシーンはありません。
BL以前に漫画として面白そうです。
今後の連載、楽しみにしています!
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