前作『年上のひと』もそこそこ良かったんですけど、いまいちハマらずでしたが、この作品は大好きです。迷ったんですけど、タイトルに興味が惹かれ、何より表紙の温かさが好き。幸せそうな二人の表紙に賭けてみたんです。
身体ばかりが先行する関係に、別れ
を決めた怜士と春隆。すっきりしたように振る舞う春隆と、不可解な行動の怜士に未練がありありと見える両片思い。端からみれば早く元サヤに戻れば?って感じですが、単純に行かないから恋って面白いですねぇ。気持ちがあるから悩んで、絡んで、もつれて複雑になる。好き過ぎて、繋がっていたいのも自然な事で、思いやりがあっても二人には言葉が足りなかっただけ。ストーリーとしては単純なのかもしれませんが、互いの心情が切々と伝わるので、それが恋物語の醍醐味かなと思います。
彼等に振り回された友人や従業員も、温かく見守ってくれたからきっといい恋人だったんだと思います。存分にエチエチしてください。お幸せに。
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