唇はエゴイスティック 上

全2巻、214,225ページ、全て表題作。

まず、絵がかなりのお美しい系。
なにせ、この超〰ハイスペなお話の中身に、耐えうる作画です！

多くのレビュー表現にあるよう、まさしく本作はハーレクインBL版。
あとがきによれば、作者さんもハーレクインを目指していたようで。

個人的には、成人向け少女漫画的な（≒白馬の王子様的な）出来すぎ展開のハーレクインにはあまり興味なかったので、高評価に気になりつつも、しばらくスルーしてました。
が、以前セール中で、やっぱり読んでみよっかなっ、って手に取ったら、、、
ハイ、面白かったです（笑）。

いやまぁ、王道っちゃ王道的展開。。
多情だったスパダリ様を庶民が射止めちゃう、なんてさぁ〜。
もう女性読者には、美味しすぎる状況ですよ（笑）。

でもまぁ、状況や2人の性格、お話の進みなんかも、目立ったわざとらしさもなく、わりと自然な進展。
だんだん惹き込まれてしまい、ラストまで読み心地が良かったです。

イタリアの伝統を重んじる、血族のハイブランド企業が舞台。
非常に美意識が高く、実力主義でいながら、仕事もプライベートもスマートにこなす、強いリーダーシップのスパダリ様！
堅実で努力家で真面目、それでいて細かい気配りができて、仕事も早い！
日本人の長所のみを集めたような、今どき奇跡のような人材の主人公！

こんなハイキャラ達のお話なんて、そりゃもう、ついつい惹き込まれちゃうよ（笑）！
いやぁ、マジかっこいいですねぇ〜。。
仕事ができて、早くて、周囲にも認められている人材、なんてさ…
人間力に惹かれてしまいます（笑）。

本作は、闘病や諸事情により、完結までだいぶ時間がかかったようですが、ラストまで読めて良かったです。
作者さま、本当にお疲れ様でした！
そして続き連載をしてくれた担当編集者さま、感謝です！

贅沢を言うなら、その後の彼らの生活＆お仕事など、これからのお話も読みたかった！
短編オマケじゃなくて、続刊あったらめっちゃ嬉しいです！
まずはお体を大事にしながらのご自身のペースで、今後のご活躍を楽しみにしています。

〈描き下ろし〉
1巻：2p。
2巻：幸せな日々2p＋電子限定カラーイラスト1p＋シーモア限定彼シャツ2p付。

〈Giorni felici 意味〉
ジョルニ・フェリーチ（伊）日々・幸せ

作者様買いです。ただ今、1話のみ配信中のヒモのお話が楽しみなんですが、なかなか続きがなく(おや？)って思っていたところ、こちらが発売されました。なんと闘病や休刊や大変な事が、続いたようで驚きました。しかも８年の歳月をかけて完成された作品に、きっと思い入れも深い事だとお察し致します。そんな大切な作品と知って、思わず襟を正し、心して読みたいと思いました。
もぉ、ホントに素敵な『愛』でした。
イタリアと日本人の母親の血を引くカルロ。仕事の手腕はもちろん、狙ったターゲットを落としにかかる強引さはなかなか面白い。その強引さが不快な感じがしないんですよね。逆にスマートでカッコいい。これは私、狙われてないけど落ちました。ズルイです～。何あれ、顔面凶器の超美形のアップ。ちょっとタレ目気味が、ヤバイ、ヤバイ。
カルロに引き抜かれ、専属秘書となった吉野。いかにも生真面目な勤勉日本人の見本のようですが、ふいに見せる色気や恥じらうような仕草。これぞギャップ萌えですよね。その全てを暴いて見たくなる。ノンケのカルロが、ハマっていく様がとってもいい。本気の恋を知らない男二人。その二人が惹かれあって、心も体も求めあって最高の瞬間。溶けて溶かされ、官能的なラブシーンが素敵でした。
CEOの立場が危ぶまれた中、秘書である吉野の懸命な働きかけ。ただただカルロを守りたい一心で…
吉野にとって、自分の存在価値を失うような出来事に、傷つき哀しむ姿が切なかったです。
カルロが知った本気の恋。吉野が求めた本気の恋。
切なくて、熱くて、心が求め合う最高の恋でした。
良かったぁー。
藤河先生、お身体大切にご自愛くださいませ。心より応援させて頂きます。ヒモの続き楽しみです！

フォロー様のくちびる好き、意識して見ちゃいました。薄いくちびるはそそりませんが、カルロのくちびるは合格ラインかな。
あと、レビューのレスポンスありがとうございました。めちゃくちゃ嬉しかったです。リモートハグしたい気分です。LOVE MO*DE、勘違いしてました。全集でありました。古くてびっくりする絵です。でもストーリーは最高です。あとあと、ドラマCD分かち合えるなんて、嬉しすぎますぅ。阿部あかね先生のキノコ料理も楽しみです。この場を借りて、ありがとうございます！

作者様買いです。2冊あるから読むのを後回しにしてしまってたけど、早く読めばよかった！面白かった～！上下巻どちらも200P越えで読み応えたっぷりです。
自社の低迷を打開しようとイタリア老舗ブランドにコラボ企画を提案しにイタリア本社へ赴いた吉野は、社長カルロに有能さを見込まれ自分の秘書へと望まれます。
多少強引な手を使われますが自社の利益の為もあり、秘書になる事を決め、期待以上にきちんと仕事をこなす吉野。何事にも一所懸命で真面目な吉野と正反対の自信家で魅力あふれるスパダリ、カルロ。1巻はこの2人が少しづつ惹かれ合っていく様子が仕事を通して丁寧に描かれます。恋愛関係に加速するのは2巻からですが、のめり込んでいく様子がすごくいいです。エチも色っぽくて修正も甘い！好きな人の為に一生懸命になる吉野がとても健気で、だからこそ、ある出来事で吉野が傷ついた気持ちがとてもよくわかります。
吉野がきっちり線を引き、カルロの方が必死になる様子が読んでてすごく良かった（ちょっと意地悪いけどスカッとしました笑）吉野がカルロをここまで本気にさせたんですよね。本気の恋を知らなかった2人の自分の感情の変化や、相手を心から大切にしたいと思う気持ちの芽生えが丁寧に描かれた、満足いくラブロマンスでした。先生が途中闘病されていたとの事。快復されこの作品を描き上げて下さって感謝です！また次回作も楽しみにしています。