当時リアルタイムで読んでいたが、途中から読まなくなり最終回が気になったので拝読。物語の背景にある政治的な情勢はリアルかつ問題を的確に捉えており、この令和においても同じような問題を30年近く経っても引きずっていることに驚く。肝心のバトル面の方
はある程度リアルさがあり、急に敵がインフレになったりするいわゆるバトル漫画にありがちな悪循環に陥ることも少なく、読んで興醒めすることはない。ただ終盤はダラダラ連載している雰囲気があり、九鬼家との闘いで終結としておけば綺麗な幕引きとなっていたであろう点が勿体無い。また途中から説明なくリエが一切登場しなくなったりと、人物面は迷走が見え隠れする。漫画は引き際も大事である。
もっとみる▼