もはや食物連鎖の頂点にいるのは人間ではない。地球外生命体に管理、補食されてしまう世界。人間のイヤな集団心理が描かれています。寄生獣のように「人間とは‥」などと考えさせられる感動ストーリーではありませんが、エンターテイメントとして構成がしっか
りしているのと「早くこの腐った世界を何とかして欲しい!」という思いで、先がめっちゃ気になります。画力がとてつもなく麗しいので、かなりグロさもありますが、あまり倫理観とか気にせず没頭しちゃって下さい。特に辻先生のご自宅での対決や敵のアジトに乗り組むところ、エンディングは目茶苦茶カッコいい演出がされていて、映画を観ているような気分になります。ストーリーも長くなりすぎず調度良い巻数で完結してくれるので、スッキリ有難いです。前作は、化け物をやっつける打開策が衝撃的過ぎるナツネくん頼りだったので苦しかったのですが、今作は特殊能力者とかがいる分、心理的に読みやすかったです。こちらだけでも読めますが、前作からのキャラが少し出てくるので、突っ掛かりなく読むには、両方読むことをオススメします。
ナツネくんはもちろん、ソニックブームな頭の万智音くんや辻先生、万智音父‥主要キャラは皆カッコイイです。そして何といっても見た目最強なのが帆秋くんです。見てみて下さい。
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