全制覇目指して、こつこつ作者様買い必須の幸田先生。穏やかで優しい作風にいつも癒されます。今回は、ヨーロッパのののどかな田舎町を舞台にしたお話です。コロナ禍で旅行も控え、自粛と引きこもりに疲れた今こそ、ローズハウスでほっと一息ついてみたいもの
ですねぇ。
仕事も恋もパートナーを失い、心のリフレッシュにヨーロッパへ旅立った隆一。確かに公私共につまずいたらイライラもするだろうけど、せっかく羽を伸ばしに来たのだから、もっと心を開放させたらいいのに…と思うくらいトゲトゲしてます。うっかり触れば薔薇のトゲで指をケガしてしまいそうなトゲ。離れたパートナー達もそれが原因かも?
対照的にあくせく働く事はせず、のんびり過ごす宿の主人・ノア。過去の心の傷を持ちながらも、自分らしく生きるノアが素敵です。それもこれも昔言われた言葉に救われた思いがあったからですよね。言葉の力ってスゴいと思うんです。何げない言葉が、凶器になったり、誰かの心を救う魔法の言葉になったりします。ノアは言葉に傷つけられ、言葉に助けられた。自分を肯定してもらったようで、あの言葉はノアにとって一生忘れられないと思います。
そして、今度は隆一が救われる事になるなんてね。
自分にとって、何が一番大切なのか気づいた時、その言葉が背中を押してくれたなんて、なんて素敵な展開。価値観なんて人様々なんだから、自分の信じた道を突き進めばいいんです!追い求めた仕事も過去も捨てる事が出来るほどの恋。素晴らしいの一言です。の〜んびり暮らしましょ♪
優しい気持ちになれるお話でした。私はマシューをひたすら抱きしめてあげたい。マシューーーーっ。
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