もちろん、”四月の東京は。。。”を読みました。そして、この作品。スピンオフなので、和真と漣も登場します。すっかり カップルとして貫禄がついて、益々、和真の母親と仲良くなって、そして、ラスボス 父親との対決(苦笑) それも アメリカで。いや、
アメリカだから NYだから、父親をコテンパンに倒すことが出来て、気持ちよかったです(笑笑)。ただ、父親も 父親としての愛があるから 和真に あるヒントを与えてしまうわけで。そういうとこ しっかり 伏線になっていて、後で 拾い上げられて 気持よかったです。ただ もう一つだけ 和真に教えてあげられるなら、父親に 籍を汚しおって、と罵倒されるシーンがあるのですが、和真は 父親の籍を抜けて、自分が戸籍主になれば、父親に 今後一切 何も言えなくなります。
このカップルをのぞいて、あと2カップル。狂おしいほどの愛で 早乙女を野獣のように ベッドの中で抱きつくす神宮は 最初のころこそ、早乙女は まるで 仔猫のように 神宮を怖がるけれど、そのうちに、早乙女が その野獣に懐かれて、猛獣使いになりかねない最後のシーンが ほんとに意味シーンで この終わり方は 読者の妄想力を試しながらも、なんか 安泰のような 平和のような やがて そんなシーズンが二人に訪れるんじゃないか、と期待できました。
八神と松原のカップルは とにかく 読んで欲しいでう。出来る大人の男二人のラブストーリーです。最後の”平穏”が ほんとに最高で、鼻の奥がジーンとしました。新しいカップルの形、又は 家族の形が ちゃんと描かれてあって、その新しい形は 三つ子ちゃんの可愛い寝顔とパパたちがベッドの上で穏やかに横たわるシーンで ”幸福”の形を表現しているように思えました。
カップルが幸せに生きているなら 誰も何も言う筋合いはないっていうメッセージと そして、いつか ほんとに そういう未来が来るようにという願いがこもった作品じゃないかなって思いました。
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