どなたかがレビューしたようにHQには珍しく(?)地味な富豪のお話しw
それでもクライアントに呼び出される以外は仕事的には結構自分を優先できる地位にいることは確かなCEOという設定で、代理出産をした亡き妻の友人であるヒロインとの関係の土台とし
ている。まぁ代理出産を望んだのにその言い出しっぺの妻が亡くなり、二人の関係がお金で解決する方向にいっていないだけでも良心的...だけどその不安定さがマタニティ―ブルーズのヒロインには辛い。ヒロインはその成育歴を考えると、3人の子育てで手をあげないのが不思議なくらいだが、非常に理知的で感情に走らないように自分を自制している。その姿がウジウジしているように見え、読み手側に焦燥を感じさせて共感を呼べないところにHQとして難があるかもしれない。しかし子育てで何が一番必要かと言えば愛着で、それをヒロインは子どもたちにちゃんと与えていた。実はヒロインこそ愛着を待ち望んでいる「小さな子ども」で、不安の根はそこ!煮え切らないヒーローだったけど最終的にはヒロインの本当の姿に気づいてくれて良かったと思う。
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