このレビューはネタバレを含みます▼
101まで読みました。
先ずは画力のセンスが素晴らしいと思いました。
カラーの色使いも好みですし、美しさの中にある切なさの表現に魅了されます。
描かれている流れるような髪の毛を見ていると、そよ風や突風が吹いているような臨場感、人物の心情の揺れ動きまで表現されているようでした。
容姿、背景や因縁、渇愛等々、キャラクターが個々で際立っているので、それぞれの人物の多様な視点で感情移入でき物語の深みが増し、まるで映画の群像劇を見ているようでした。
自分の心と向き合うことの大切さとそれを見守ってくれる相手がいることの幸せが重なり合う場面は永遠に続いてほしいと思ってしまいます。
愛と憎しみ、幸せと苦しみの綱引きが切なすぎてファンタジー版ロミオとジュリエットという感じですが、愛を見つけた登場人物にはハッピーエンドを願わずにはいられません。
今後の展開が楽しみのような怖いような気がします。