「サイクル野郎」、「夕やけ番長」(原作:梶原一騎)など数々の名作を執筆した荘司としおが贈る痛快学園漫画。原本3巻が一挙に読める。
1巻「網元番長の巻」
太平洋戦争で零戦特攻に出撃し、運よく生き残った大和鉄造は、戦後、警察官となったものの、いつも正義感が先行し、暴力沙汰を起こしてしまう。今回も、不祥事の罰として田舎の猟師町に左遷されてしまう。そして、その息子で正義感が強い大和真吾は、猟師町への引越し早々、港で日に焼けた好青年・和田 猛に出会う。勉強も運動も一番の和田だったが、真吾は、何か不審な点を感じる。なんと、和田はテストでカンニングをしていたのだ。しかも、和田の父親で町の名士・和田徳次郎の裏の顔が高利貸しであったことも判明。それらの事実を知った真吾は、ある行動に出る…。
2巻「大森林の決闘の巻」
特攻兵で現在は警察官の父を持つ中学一年生・大和真吾は、父の都合で転校ばかりしていた。今回も、山間の材木伐採町に引っ越す。そこは、よそ者を嫌う風潮があり、真吾も友達が出来ない日々が続いていた。そんなある日、町で鶏や豚が盗まれる事件が多発。真吾が犯人だと疑われてしまう。そこで、真吾はなんとか濡れ衣を晴らそうと行動を開始する。
3巻「さいはての番長の巻」
特攻兵で現在は警察官の父を持つ中学一年生・大和真吾は、父の都合で転校ばかりしていた。今回も、北海道の古い炭鉱町・夕張に引っ越すことになった。そこには、番外地グループという不良の一団がいて、剛良雄一という巨漢が番長を務めていた。剛良の行動に不審な点を見つけた真吾は、番外地グループに入りたいとウソをつき、剛良の真意を探ろうとする…。堂々の完結!
(原本:1970年発行)