すごく面白い!と思って続きが気になり、原作を読んだ勢なので、レビューの評価を低くつけている方々が漫画家さんを酷評しているのはビックリしました。
主人公の奇妙な動き(笑)や独特の台詞回しなどをはじめ、物語の構成なども原作をよく再現されている
のに何故かなぁと思ったのですが、作画的なところ…男性陣の美形度とかに言及されている方を見て、なるほどそう言えばこのお話の原作者様は本来溺愛やらイケメンハーレムを書きたい作家様だったっけ…と腑に落ちるような感じがありました。
でも今作が割と読者の性別を問わず広く読まれているのは、いかにもなキラキラ美形に偏らない、キャラクターの持ち味(各団長のクセのある性格w)を前面に感じる漫画家さんの力量ゆえだと思うんですよね。
それが当初の読者想定をハズしてしまったのかもしれず、原作の更新が滞りがちなのも原作者様の書きたいものとこのお話の間にギャップが生じてしまったゆえなのかもしれませんが、原作者様の他作を拝読するとイケメンが金太郎飴で個別認識が難しかったり、世界観の説明が読者を置いてけぼりにするものだったり、そんなつもりじゃなかったのに周囲から持ち上げられるために主人公の白痴化が著しかったりと、読めば読むほどいまひとつ合わないので、そういう原作の荒い部分を魅力に変えて楽しませてくれ、男女を問わず読者のパイを拡げたこのコミカライズは素直にすごいと思います。
この先どんどん原作の進みが遅くなりますし、原作者様の他作のように主人公スゲーをするためにフィーアも周囲のキャラたちも白痴化し物語が劣化していく不安もありますが、
コミカライズはギリギリまでなんとかなるんじゃないかな…という謎の信頼感があります。
私はこの漫画家さんのフィルターを通して読ませていただく大聖女の世界がとても好きです。
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