このレビューはネタバレを含みます▼
切ないすれ違いの元サヤが大好物なので、とても良かったです。アリスティアが頑な過ぎて一時期どうなるか心配でした。あれ以上、すれ違いだったら、食傷気味になったと思います。当て馬のカルセインとアレンディスとの別れも切なくて胸が痛くなりましたが、それがまた物語を盛り上げてくれました。強いて言えば、終盤の陰謀の種明かしで貴族の名前や関係がごちゃごちゃ入り乱れて分かりづらく、理解困難でした。それと縦読み版が皇帝の側室の皇妃を後妻と訳しているのは明らかに誤りです。横読み版ではちゃんと側室に修正されています。絵は綺麗で最高でしたが、冒頭の絵は拙くて後のほうの絵と違う印象を受けました。