時代は明治でしょうか?永井荷風が「すみだ川」を書いていた頃を想像してしましました。その頃はpettit bougouis であったろう、酒屋を営む裕福な商家の嫡男と、能役者の見習いの少年の恋物語です。能役者の見習い少年は、粋な若旦那に一目で
恋をしますが、時代はまだまだ江戸時代の身分制度を引き摺っています。江戸時代の歌舞伎役者は身分が低く、農家の出資者が多かったと聞きます。能役者の場合は多分、もう少し身分が高かったのでは?とも思いますが、そこはfictionの世界、作者様のお好きなようにして下さい。まだ、参話目までしか読んでいませんが、これから恋の成就にはさまざまな障害が起こりそうです。今まで大衆文学や漫画で読んだ事のない設定でとても新鮮です。作品のタイトルも素晴らしい。できれば、壱話目で浜路が披露した能楽曲を書いていただければ嬉しかったです。
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