朝の皇宮、そこでも最も人里離れた北の冷宮で目覚めた沙夜。記憶を失っていたが、周りが嘘をついていることはすぐに分かった。誰も信じられなくなったその時、忽然と一人の男が現れる。「現皇帝・朝倫命を誘惑しあなたのものにするのです。それだけが…あなたが自由になれる唯一の方法です」何かを知っている錦衣衛・齊泉。「ただそなたに惹かれているのは事実だ」そして彼女の心を揺さぶる朝倫命。剣の刃を渡るような冷宮生活の中でも、沙夜の心はいつも一人だけのものだった。
沙夜~絶世の美女は逃げるために皇帝を誘惑する~【タテヨミ】(47巻完結)