このレビューはネタバレを含みます▼
真田は幸の友達だと幸の母親のカオリは思っていたそうだ。
初めて真田と会った時に気が付かなかったらしい。真田が幸に向ける思いが友達以上のものであることに。
違和感があったとしても、息子と同じ性別の高校生が息子に恋愛感情を持っているとは普通は思わない。
それでも二人の会話や態度や雰囲気から、もしかすると付き合っているのかと感じるはずだ。
友達がいない幸に友達ができて楽しそうに笑ったりしているのを見ることができたので、母のカオリは真田に感謝していただろうし、気に入っていたはずだ。
いつまでも親子で暮らしていけるとは思っていないにしても、こんなに早くその時が来ると、覚悟ができていないので逆上してしまったようだ。
でも、真田から幸のいいところや好きなところを沢山言ってもらえて、母のカオリはたった一人で幸を育てた日々や幸の父親を想って心が凪いでしみじみと小さな幸せを感じる。
でも、シーズン2,3を見ると、真田と鹿島は友人関係で、今回の同居はルームシェアだというのがそれぞれの家族と友人の認識らしい。誰も二人の間に流れる親密性に気が付いていないという不思議さ。
此の漫画を初めて読んだ時に絵の美しさと話の面白さに驚いて、暫く何度も読み返した。けれども、最近は絵も美しくないし話に面白みが無くなってきたように感じる。
もう、読み進める気にならなくなったので、購入しないつもりでいる。
原作者も漫画家も初心に戻って、もう一度考えてほしいと思っている。