内容についてはね、すでに皆さんがたくさん語ってらっしゃりますのでそちらをご参照ください。甘酸っぱいガールミーツボーイ・・・でありながらも同僚との距離感に疲れ切った社会人にも刺さるとっても素晴らしい作品です。
でもね、私が熱く語りたいのはそ
こじゃないんですよ。阿賀沢先生の何が素晴らしいってね、それは「感情や風景を言語化するセンス」だと思うんですよ。
人間なら誰しもが一度は抱えたことがあるであろう悩み、他人にはぶつけられない理不尽な激情なんかをよくもここまでハッキリと言葉に出来るもんだ・・・。
鼻にツンと来る冷えに秋の到来を感じたり、雨上がりの土の臭いに心地よさを感じたり、クリスマス当日よりもそれまでの浮かれた雰囲気が好きだったり。なんてことはないありふれた日常の中でふっと陥るセンチメンタルな心の動きをよくもここまでハッキリと言葉に出来るもんだ・・・。
私は特に後者、日常の中に隠れる「いとをかし」を登場人物が語るシーンがクッッッッソ刺さりました。良き。とても良き。
縦読みで作られた作品だからと半ば諦めつつも期待してた単行本化、本当にありがとうございました。連載中の正反対な君と僕も拝読しております。
先生の今後に幸多からんことを。心よりお祈り申し上げます。がんばえー。
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