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BLマンガ
紙の舟で眠る【単行本版】上
2巻完結

紙の舟で眠る【単行本版】上

780pt/858円(税込)

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作品内容

俺の灯火

戦後、横浜。
元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。
脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。
ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。
それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。
彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、どうしても燿一を書きたくなる……。
他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、
燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。

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詳細  
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作品ラインナップ  全2巻完結

  • 紙の舟で眠る【単行本版】上

    780pt/858円(税込)

    俺の灯火

    戦後、横浜。
    元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。
    脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。
    ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。
    それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。
    彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、どうしても燿一を書きたくなる……。
    他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、
    燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。
  • 紙の舟で眠る【単行本版】下

    770pt/847円(税込)

    僕はあなたでできてる

    戦後、横浜。
    娼館の居候・燿一は、北原憬 脚本の映画に、人生を与えられた。
    北原作品を観あさってカメラマンを志し、写真館の助手となる。
    ある日、泥酔していた男に声をかけた所、それが何とあの北原憬で……。
    憧れの人と、夢のような日々を過ごすことに。
    だが、増していく恋慕とは裏腹に、憬と己の埋められない才能差を感じ、憬の存在は遠のくばかり。
    燿一のやり場のない恋心は、いつしか、彼との心中を望むまでに――。

レビュー

紙の舟で眠る【単行本版】のレビュー

平均評価:4.7 78件のレビューをみる

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高評価レビュー

大丈夫だからマスト買い(強火長文)
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。たしかに純文学BLで再読必須。
まず大きな声で言いたいのは、最後まで読んで大丈夫。BLデビュー作がアレだったので(私は星10つけたけど思い出しただけでアレなので再読できない)、怖がる読者さんいるかも。でもこの作品は大丈夫ですよ!
二作目のギャグ漫画振り切れすぎの作者さん、引き出し多すぎて頭の中覗きたい。映画や書籍をたくさん読んでこられたんだろうな。

間違いなく作者さんは全部完璧にプロット立ててから連載開始してますね。もしかしたら完成してから連載開始したのかな。23年5月にWeb連載開始、11月に最終幕手前までWeb掲載して12月単行本上下巻発売。この短期間で戦後の混乱から発展する日本の映画界を舞台とした夢うつつを行き来する重厚なストーリーと、背景や小物全ての時代考証も必要なのに完璧な描き込み絵を併せもった作品を創作した作家さんは私にとって初めて。心から尊敬します。作者の作品への熱意だけでも買う理由になりますよ。シーモアさんでレビュー数がまだ少ないのが信じられないし、この作品が売れなかったらそれは世界がおかしいと思う。。

戦後混乱期を生き延びた空っぽな写真家見習いと、死神から溢れる言葉を紡ぐ脚本家の話。難解なモノローグ、脚本家視点での夢うつつのシーン(現代と違って薬の規制があまりなかった時代、眠らないため集中力を増すため等々の理由で脚本家さんは薬物を常用していて、その結果元々夢想家だったのがさらに幻覚を引き起こしていたはず)があり、ストーリー自体はテンポよく進んでいくけど、読み流すことはできません。じっくり読むか再読して、様々な会話や絵の伏線を拾ってください。

あまりにもクオリティ高すぎだからこそ欲を言いたい。ページ数に限りがあったからか、上巻の蜜月時期でのエピソード描写がもう少し欲しかったな。甘いシーンと笑顔が上巻中盤以降は回想にしか出てこないので、この人たち気づかずこんなに求め合ってるのに、何だかいつも辛そうだったよっていう印象になってしまう。

あと小さな声でいいますが、電子特典がないので、紙本で有償特典買う方がいいかも。もちろん電子版単行本にも描き下ろしの最終幕とその後話は収録されてるけど、それだけでは全然足りない、甘々ラブが。。上下巻で辛い悪夢のシーン満載のあと、安心して和やかでかわいいふたりをもっと眺めていたかった。。
有償特典の電子化、切に希望します。
いいね
37件
2024年1月2日
当時の日本映画を見終わった様…美しかった
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 「遥か遠き家」の作者とは知らず😩「やくざの推しごと」もそうでしたが、レビューで知って驚きました。感謝です。

昭和24年の横浜、路面電車と米軍トラックの事故から始まる冒頭…
子供時代の主人公2人を除いて全員死亡の事故は、終戦間もない所から世間のやり切れなさはどれ程のものだったのだろうかと思いました。

そんな社会の空気と泥酔する主人公。彼が身を隠しながら通った場所はたぶんドブ板通り。米兵相手に始まった夜の町と死神の夢を掛ける描写は上手いなと…P.15 グラスとあれ。そうでもしないと日常を過ごせない精神状態の憬から、純文学作家が重なり。そんな退廃的な耽美さにクラクラでした。

燿一。可哀想で…。彼が育った女郎屋は、夜になれば和かなお姉さん達も昼間に見せる顔は違ったのかなと。P.145女将、かあさんの言葉から…男性相手の職業をする女性は、彼らの裏の裏の顔を身をもって知っている。男性嫌悪の女性も多かったのかなと(女将さん、そうだったんじゃないかな)
燿一が捨てられなかったのは、あの事故の際に支払われた(かもしれない)お金を彼女が受け取ったのかも知れず…。色んな意味であの様な場が燿一の故郷なんだなと。また彼が女の子だったら、また違ったのかもしれないのかなと。

個人的に感じた萌え…それは共有する時間の流れでした。
時間の流れは曖昧で、重力や速度が変わると変わる。あの事故が起こった車両内の衝撃、その重力と速さの中で生き残った2人は、その時から互いだけの時間という流れの韻を共有して生きていたのかなと…そんな風に思ったら、燿一にとって憬が紡いだ言葉、韻に魅かれたのは必然で…憬の死神の変化の始まりも事故から始まったのか、逆に共有するという未来があったから事故になった…という解釈もめちゃくちゃ萌えで。そんな風に未来今過去を同点と解釈できる、冒頭の耽美さは良かった。
韻そのものなのかなと思った2人の心拍数はどんなだろうと(萌え)。あぁ…だから新しい生を2人は育めたのかなと。あの事故が無く出会っていたら、憬の母の様に2人もと、そんな風にも思いました。

日本語は美しかったなと、久しぶりに感じた作品でした。良かったです✨
いいね
15件
2023年12月30日
言葉の持つ力を実感する素晴らしい作品
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 素晴らしい画力。
センスの研ぎ澄まされた台詞運び。
その中に漂う戦後の日本に漂う死生観と芸術の中に自分の存在意義を見出す者の業の描写。
読み始めたら、ひたすらどのような航路を辿るのか分からない舟旅が始まり、終点に着くまで、物語に惹き込まれてしまう吸引力に圧倒された。

それこそ、一本の映画を見終わったかと思ったら、さらにショートフィルムが続くようなストーリー展開と、中だるみなしの構成力。
凄い。唸るしかない。
ダークファンタジー、ミステリー、ラブロマンスといった一つのジャンルに括ることができない。
幼き頃に瀕死の重症を負い、血を吐くように言葉を紡ぎ出す脚本家憧(けい)に終始まとわりつく死の影。
対して、明るく振る舞いながら内面の虚さを抱えて生きてきた写真家見習いの耀一(よういち)。
同年代ながら、一見対象的な2人が、互いの存在によって生かされながらも、とらえ、とらわれることで相手に何をもたらすのかを考え、もがき苦しむ様からは、終始不穏な空気が流れ、高い緊張感が続く。

ネタバレなしで、作品世界に浸って欲しい。なのでこれ以上余計なことは書けないのだが、終盤にはそれまでとは違う自然体で、生きる力にみなぎる2人に会える。

凄い作者だと聞き及んでいたものの、一作目はエンディングが怖くて未だに読めていない。
だが、本作で皆口々に凄いという理由が分かった。
絵、台詞、構成、テーマ、全てがハイレベルで純文学、映画、写真、といったジャンルをも統合した総合芸術作品のような味わい。
この作品の愁眉は自分が脚本を書くと人が死ぬと思い、筆を絶った憧が、取り憑かれたと思ってきた死神の正体と向き合い、自分の武器である言葉によって立ち上がり、真の敵と闘うシーンにあると思う。言葉が随分軽くなってしまった今、言葉の力を信じる作者の思いが滲み出る。
ちなみに身体を合わせるシーンは結構早めからあり
いいね
21件
2023年12月25日
文学作品でも読んだかのよう
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 出たしからオカルト要素が含まれ耽美的かつ退廃的でもあり、戦後の混沌と復興の狭間、この雰囲気のままどういうお話が展開するのだろう?という興味と共に没入。
自分は初めての作家さんですが上巻248P、下巻226Pというボリュームで、まるで文学作品でも読んだかのような内容でした。
花が散る様を表している箇所があって、そんな風に表現するのか・・・と、日本語表現に感嘆。
作中の景色も(光景・情景共に)そこに寄せられる表現もまた美しく映画のようでもあり、これはコミックなのかな?マンガってどんなだったっけ?としばし困惑(笑)。
自分の仕事に対してひたむきさや志を持って就いていた、ひと昔前の日本人の良さも垣間見られました。
途中どうしようもなく泣けてしょうがなかったのは上巻の最後の方で憬に打ち明けた燿一の本音の部分。
誰に対してもそんな風に思わせてはいけないのに憬が心中を伝えなかったばかりに、結果追い詰め・・・燿一の痛いほどの想いに、その不憫さに泣けて泣けてしょうがなかったです。
下巻は更にサスペンスタッチが加わり頭脳戦へ。自分としては好きな展開だったのであっという間に読み終えました。
憬の両親の身勝手さには、よくそんな決断ができるな!と腹が立ったものの憬が憎んでも恨んでもおらず両親への想いを手放せたことは救いで・・・そんな場面ですら美しく描かれていたりもします。読んでいるこっちは内心腹が立っているんですが想いを手放した部分の描かれ方もまた綺麗なものだから溜飲が下がるというか・・・(笑)。
それぞれの苦悩と愛が詰まっていて胸が締め付けられる部分もありましたが、読み応えがあり読後感も良かったです。
この方も凄い作家さんですね。最近は作風・作画共に感心するような技量の作家さんは多いですがこの方もまた然り。
次は”心して”もう1つの作品も読んでみようと思います。
いいね
0件
2025年4月30日
🎥📷📚
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 感嘆。言葉が出てきません。鮮やかで艶やかな筆致、緻密でいて奔放な構成、熱量の籠った文章。一頁捲る毎に情報の濁流に押し流されそうになるんですが、物語の芯がしっかりしていて骨太なので、見失わず読み切ることができました。すごいですね、圧巻でした。
何を言っても自分の中にある言葉だけだと陳腐になってしまう、けれど言葉にする努力を放棄するのは不誠実なのではないかと思ってしまって、書かなきゃと思って書いてるんですけどな〜〜〜〜〜んも書けることないわ。ウワーッスゲーッオモシレーッ!くらいですね。感想文なんですが自分にちょっと引いたシーンがあって、序盤の方に三上さんの写真を見て”生きている”と感じて北原さんが涙するシーンがあるのですが、自分もまだ最初の方なのにここまでで既にこの物語の生命性に圧倒されていて、感受性が爆発して同じように泣いてしまったんです。どんな物語にも生命の息吹が吹き込まれていますが、ここまで共鳴させられるものに出会えると、一瞬恐怖するんですね、驚きました。
あと読んでいて、小説みたいで写真みたいで映画みたいな漫画だな〜と思いながら読めるくらい、色んな媒体のエンタメ性が詰まっていると思います。だから読んでいてすごい楽しいんですけど、読み終えると疲れます笑 遊園地かもしれん。大はしゃぎでした。
いいね
2件
2024年8月14日

最新のレビュー

圧倒的画力で読ませる濃密な作品。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 圧倒的画力故に物凄くリアルに伝わって来て、最初はホラー要素が強いのかと思ってしまいました。

あるトラウマにより筆を折った脚本家憬が出会った憬のミューズのような燿一。
燿一に出会ったことで再び筆を取る憬。
しかし憬を襲う謎の呪縛が何度も憬を苦しめる。
これはもしかしたら前作と同じエンドなのかと恐れつつ、戦後の雰囲気溢れる緻密で薄暗い背景を追って行きました。

予想外の結末には心底ほっとしました。
複雑に入り組んだ心理描写等が難しいお話で漫画に表現するのは先生の画力でも大変だったのではと思います。
読んでいてこれ程仄暗くじっとりとした不安を覚える作品は他にないと思いました。
だからこそ全て解決した時の喜びが大きかった作品でもあります。

生半可な気持ちでは読めないと思う作品に初めて出会いました。自分としては珍しく読み返す気が起きなかったので星4としました。
いいね
3件
2025年4月30日

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