ネタバレ・感想あり紙の舟で眠る【単行本版】のレビュー

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文学作品でも読んだかのよう
ネタバレ
2025年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 出だしからオカルト要素が含まれ耽美的かつ退廃的でもあり、戦後の混沌と復興の狭間、この雰囲気のままどういうお話が展開するのだろう?という興味と共に没入。
自分は初めての作家さんですが上巻248P、下巻226Pというボリュームで、まるで文学作品でも読んだかのような内容でした。
この方も凄い作家さんですね。最近は作風・作画共に感心するような技量の作家さんは多いですがこの方もまた然りで、花が散る様を表している箇所があって、そんな風に表現するのか・・・と、日本語表現にも感嘆。
作中の景色もそこに寄せられる表現もまた美しく、これはコミックなのかな?マンガってどんなだったっけ?としばし困惑(笑)。
戦後復興の誰もが生きることに必死だった時代、自分の仕事に対してひたむきさや志を持って就いていたひと昔前の日本人の良さも垣間見られノスタルジーを感じます。
途中どうしようもなく泣けてしょうがなかったのは上巻の最後の方で憬に打ち明けた燿一の本音の部分。
誰に対してもそんな風に思わせてはいけないのに憬が心中を伝えなかったばかりに、結果追い詰め・・・燿一の痛いほどの想いに、その不憫さに泣けて泣けてしょうがなかったです。
下巻は更にサスペンスタッチが加わり頭脳戦へ。自分としては好きな展開だったのであっという間に読み終えました。
憬の両親の身勝手さには、幼子を抱えてよくそんな決断ができるな!と腹が立ったものの憬が憎んでも恨んでもおらず両親への想いを手放せたことは救いで・・・読んでいるこちらは内心腹が立っているんですが想いを手放した部分の描かれ方もまた綺麗なものだから溜飲が下がるというか・・・ 丸め込まれた感じがしないでもない(笑)。
それぞれの苦悩と愛が詰まっていて胸が締め付けられる部分もありましたが、読み応えがあり読後感も良かったです。
次は”心して”もう1つの作品も読んでみようと思います。
素敵
2025年1月9日
絵が綺麗で衝動的に買ってしまったが、内容も絵の通り耽美で期待通りの作品だった。時代設定が古めなのも良い。服が好き。
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めちゃくちゃ面白かった!!!
2024年12月15日
全く語彙力は無いからしょうがないけど、めちゃくちゃ面白かった!
購入してから読むまで1年以上かかった気がするけど、早く読めば良かった!
前作が衝撃的だったので読むのに勇気がいり遅くなってしまった
素敵な映画を観てたかの様な読後感。
先生は天才か!
兎に角2人が幸せで元気で良かった
大注目の八田てき先生!
2024年11月27日
まず絵は本当に言うことありません笑一コマ一コマが芸術品です。ここまでの画力それも漫画的画力があるbl作家は他にいません。そして小説のようなストーリー。この純文学みたいな雰囲気が大好きなんです!もっとこういう作品増えてほしいなー。
本当に今期待している推しbl作家です!個人的に八田先生にはもっと壮大な国家権力と戦うようなSF系のドロドロしたストーリー描いてほしい!そしてもっと有名になって欲しい!それくらい期待値高いです!
レビューを書かないわけにはいかない。
2024年11月4日
全てが美しかった。
先生の使う言葉とイラストが美しくて、読み終わった後も余韻で涙が止まらなかったです。
映画のような作品で、紙でも購入させて頂きたいと思います。
どうか幸せに
2024年10月14日
地代背景が、しっかり描かれているにもかかわらず、BLの世界観が貫かれていると痛烈に感じました。古い時代をテーマにした作品はBLでは初めて読みましたが、どんどん物語に吸い込まれました。2人がフランスで幸せを紡いでいく姿を見て、いつかみてみたいです。
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どこを切り取っても一枚の作品になる
2024年8月26日
ストーリーは重く難しいというか、、(?)ストーリーが全く理解出来ないという難しさではないのですが非現実的な内容やキャラに感情が入り込めないので若干読んでいて苦労しましたが、それ以上に絵が素敵で画集を見ているような感覚で読めました、この書き込み量とこの作画で240ページほどあるので、すごいなぁと感心してしまいました、、
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スゴイ世界観
2024年8月21日
先生の作品は世界観がスゴイ。まるで映画を観ているような気分になります。BLのカテゴリーにはなりますが、カテゴリーを飛び越えて是非読んで欲しいなぁ。
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まるで1本の映画
2024年8月19日
これは、、これはすごい、、、上下読み終えたときのなんとも言葉で言い表せない満足感。八田先生の紡ぐ言葉、作り出す世界観には頭が上がりません。もはやBLという枠をこえた作品。
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🎥📷📚
ネタバレ
2024年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感嘆。言葉が出てきません。鮮やかで艶やかな筆致、緻密でいて奔放な構成、熱量の籠った文章。一頁捲る毎に情報の濁流に押し流されそうになるんですが、物語の芯がしっかりしていて骨太なので、見失わず読み切ることができました。すごいですね、圧巻でした。
何を言っても自分の中にある言葉だけだと陳腐になってしまう、けれど言葉にする努力を放棄するのは不誠実なのではないかと思ってしまって、書かなきゃと思って書いてるんですけどな〜〜〜〜〜んも書けることないわ。ウワーッスゲーッオモシレーッ!くらいですね。感想文なんですが自分にちょっと引いたシーンがあって、序盤の方に三上さんの写真を見て”生きている”と感じて北原さんが涙するシーンがあるのですが、自分もまだ最初の方なのにここまでで既にこの物語の生命性に圧倒されていて、感受性が爆発して同じように泣いてしまったんです。どんな物語にも生命の息吹が吹き込まれていますが、ここまで共鳴させられるものに出会えると、一瞬恐怖するんですね、驚きました。
あと読んでいて、小説みたいで写真みたいで映画みたいな漫画だな〜と思いながら読めるくらい、色んな媒体のエンタメ性が詰まっていると思います。だから読んでいてすごい楽しいんですけど、読み終えると疲れます笑 遊園地かもしれん。大はしゃぎでした。
ドロドロからの
ネタバレ
2024年8月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ どろどろしてるなぁと読み始めました
絵が綺麗で 引こまれるけど どろどろで終わるの嫌いだしと思っても 途中でやめられず 2人は 魅力的だし 出てくる主人公以外も 話がもっと膨らむくらい 読みたいし
推理ぽくなるし 凄い作家さんだなぁと思って読み進めて行き なんか甘々のラブストーリーで終わって 一安心 読んだ後 ホットできて ますます好き
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見て後悔なし!!
2024年8月10日
絵もとても綺麗だし時代の情緒が溢れる横浜でなんとも素敵なラブストーリー、、!!
なんだかもう興奮冷めやらぬくらいドンピシャな作品に出会えたって感じ。
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素晴らしい
2024年8月4日
遥か遠き家に続き、こちら八田先生の作品を読みました。
漫画の素晴らしさを実感できる作品でした。
この世界を生み出すことが出来る八田先生を知ることができて良かった。
そして何より今回は悲しい終わりではなくて良かった。
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この物語は…
ネタバレ
2024年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 言葉で表すのが難しい…
こんな物語を創り出せるのは八田先生しかいない気がします。言葉に重みあり表現も素晴らしいです。お互いが理解し合う中での不安、過去を乗り越えるため助け合う姿に感動しました。再会したふたりの表情が最初の時とは違い明るくなっていて、あたたかい気持ちになり自然に涙が流れてました。ほんとうに良かった…
何度も読み返したい物語です。
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すごい。映画一本みた後みたい
2024年7月23日
そんな余韻に浸れる作品です。
細雪とか、そんなノスタルジー溢れる世界観。
画力もストーリー性も、
文句なしに素晴らしい!!
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良かった
2024年7月21日
ずっとバッドエンドばかりを予想しながら読んでいたので、時間は随分かかったかもしれませんが、ハッピーエンドで本当に良かった!先生、ありがとうございました♪
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とにかく読んで!今回はハピエンだから!
2024年7月11日
作者様の美しすぎる絵が大好きですが、前作「遥か遠き家」がメリバだったので今作もそうなのか、、(涙)と思って覚悟して読みました。が、今作はハピエンなんですよ!もうそれだけでも幸せだーーー。
主人公は脚本家の憬とカメラが好きな燿一が幼い頃の事故でお互いが唯一の生き残りだったと知り大人になって再会するところから話が始まります。上巻では2人の出会いから蜜月、そして自身の才能への苦悩などが描かれていますが下巻では上巻での迷走や混沌とした自身の精神の理由がわかったり2人の開けた未来に向けての動きが見られます。
お話は前半は夢なのか現実なのか、空想なのか事実なのかよくわからない状態になることがありとても不安で不穏な感じなのですが後半は霧が少しづつ晴れるように話の先も明るくなります。
全体的にドラマを見ているような実写と漫画が混在しているようなリアルな背景と人物の表情にグッと話の中に引き込まれていく感じがします。お話も絵もとても上手で読み応えのある作品です。骨太でどっしりしたお話が読みたい方向けです。多くはないですがエロもあります。
すんばらしい…
2024年7月3日
凄く美麗な表紙に惹かれて購入しました!!
中身も凄い描き込みで、BL読んでる人しか目に入りにくいのが勿体無い…色んな人にみて欲しい…
映画をみ終わった様な、そんな読後感を味わえます。
衝撃が走った!
2024年7月1日
一言で言って、素晴らしかったです!
表現力、画力、天才でしかない。
どうしてこのようなストーリーが思い付くのか。
こんなに世界観に引き込まれた作品は初めてかもしれません。
漫画だけど、小説のような、映画を観ているような…何とも言えない世界観に浸って、時を忘れて只々夢中になって読んでました。
おすすめです。他の作品も読みたくなりました。
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す…すごい…
ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、この話はハピエンです!安心してください!
画力が凄すぎてなんかもう…ぐわああっっと世界観に引き込まれました…。言葉の表現が繊細で読み解くのが難しい箇所も何箇所かありましたが、そこから出る上品さに圧倒されました。ぜひ、試し読みで雰囲気を見てブワッ!ときた方は2巻(mustです!)のご購入をお勧めします!というかしてください!!
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愛で満たされました
2024年6月30日
試し読みの数ページで引き込まれ購入を決めました。花の枯れ方の言葉には唸ります。作中に現れる日本語の美しさ、儚さ、残酷さ、潔さ…。その表現に心が揺さぶられ通しでした。切なく重い内容ですが全部全部愛だらけで、後ろ姿だけで号泣しました!
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深い‥とても深い作品
ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品に出逢えて良かった…
間違いなく超大作。上下巻で超大作?と思われるかもしれませんが、ストーリーの濃密さや繊細さ、情景や画の緻密さなど、ズッシリとした読後感で間違いなく超大作。他の方のレビューにもありましたが、ぜひ読み返しをおすすめします。ストーリー重視で性描写は少なめです。作中に出てくる薬はヒロポンですよね。
当時は薬局で普通に売られていて、現在のエナドリ感覚で使われていた薬(注:成分、薬効はエナドリと全く別物です)物書きである主人公とその父親も産み出す苦しみから(主人公は溢れる言葉を書き連ねるため?)薬の常用者となり、薬に苦しめられますが、その描写も凄い世界観で現されています。また私はBLの涙が好きですが、主人公二人の涙が、それはそれは美しい‥
性行為も快楽や享楽とは別物の、二人が生を感じて命を確認する神聖な行為のように思えます。
お互い複雑な出自で育ち、一度死にかけ、奇跡の出会いをした二人が呪縛から解かれ、なんのしがらみもなく作品をつくって穏やかに生きていけるよう、願わずにはいられません。
八田先生の作品に出会えて良かった!
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余韻から抜け出せない
ネタバレ
2024年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 積読していて、やっと読めました。読み終わってから知ったのですが、「遥か遠き家」の作者さんだったとは…とても驚いたのですが、さらに好きになりました。
戦後の日本という、この時代にしかない空気を読みながら実感したようでした。この世界観がとても大好きです。絵も綺麗で見ていて引き込まれていきました。
下巻での伏線回収にも感動しました。読んでいて飽きなかったです。
次の作品も楽しみです。
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ぜひ読んでみてください
2024年6月30日
表紙の印象と違って、読み始めたら最初はサスペンス?怪奇もの?と思ったら違いました、表紙のイメージでOKです。なかなかいい!主役2人の心の動きとか、主人公が脚本家と言うだけあって、セリフが叙情的なところや重みがあって、他のレビューでも映画のようなとかBLに収まらないとか、コメントがいられます。ほんとにそう思います。物語をしっかり読みたい人にオススメです。今日までクーポンお安いです。まずは上巻だけでも
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最高でした!!
2024年6月29日
とにかく作画が素敵過ぎる。
まるで一本の映画を観ているようでした。
最後なんて涙ドバドバ😩
買って損なし!
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よくここまで描き切ったなぁ。
2024年6月29日
BLの良さって色々あると思うけど、人生の苦楽を昇華してしまう作品があるところが好きだ。この作品もそのタイプなんです。
モノローグがとても多いのだけど、その言葉ひとつひとつが
本当に綺麗で刺さる。
読んでいると広がり続ける情景の海で漂っているみたいな感覚になる。
ストーリー、絵、キャラクター性、エロス、どれを取っても満点です。
とても密度の高い作品なので、ゆっくりと時間をかけて読むことをおすすめします。没入感が素晴らしいです。
間ををいて何度も読見返したい作品に出会えて嬉しいです。これだけの熱量と、内容をまとめ上げた作者さんの力量に圧倒されました。また追いかける作者が1人ふえました。
是非是非おすすめします♪
ネタバレ
2024年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙に惹かれて、でも読むのを躊躇っていた作品。
もしかして怖いのかな、グロいのかな?アンハッピー?
でも読んでみて大正解。
2冊とは思えない壮大な、深いお話。
作者さんの言葉での表現が素晴らしいし、絵も本当に見事でした。
そして苦しみ続けた二人が幸せになってくれて、本当に良かった。
最後まで展開が読めなくて、面白かったです。
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すごく面白かった!
ネタバレ
2024年6月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初作家さん。絵に惹かれて何となく購入したんですが、ホント買ってよかった。こういうBLがこの時代にこの画力で見られることに感謝。雰囲気が暗めなので少し構えて読んでいたけど、まぁ少しそういう描写はあったしちょっと苦手ではあったんですが、それでも面白かった!!!と思うくらいには読後感は良かったです。端にちらっと出てくる単語や小道具にも少し考えさせられるものもあったので、しっかり描かれてるなと感じました。ただシニシズムな退廃さとかエロとか求めてると肩透かしをくらうかも。
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圧巻
2024年6月28日
上下2巻でこの内容はすごい
言葉や表現が小説のようにもあり映画のようにも感じられ映画を見終わった時と同じ感覚でした。
絵も美しい
他の作品も読みたいです
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面白かった
2024年6月24日
はぁー…映画を観た様だった…
すごいなぁ…ここまでのストーリーとそれにあった凄い画力!!
BLとかもうどうでも良いとさえ思ってしまった。
読み始めたら止まらないけど、もう一度読むには気合いがいるかもww
よかったー!!!!
ネタバレ
2024年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえずハピエンでよかった!とてもいい気分で読み終えましたよ!!!ハラハラドキドキで何度か病みかけたけど美しい終わりだった!
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さいこう
ネタバレ
2024年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵も内容もとてもきれいでした!かってそんはないとおまいます!どっちか居なくなるのかな~とおもってたんですけどハピエンでした
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まるで映画のようだ
ネタバレ
2024年5月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 始まりから惹き込まれた。なんなんだこの薄暗い質感は!!!この作者さんの年齢は存じ上げませんがこの時代に生きていたかのような表現や雰囲気を出すのが素晴らしすぎます。。。私もこの時代を生きていたわけではないのですが、この作品を見るとその世界や時代に一気に連れて行かれます。絵が細部まで美しく、風景もそうなのですが、虫や花が美しくいきいきと描かれるのを見て命を感じました。絵や表現方法も素晴らしいですが、特に今回の作品では言葉の重みを直に感じました。
大号泣でした、、
ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初暗いお話かと思い試し読みで買うに至っていなかったのですが絵が綺麗すぎて思い切って購入しました。
結論から言うと本当に買って良かったです。
皆さんも言っているように映画を観たような気分です。
一つ一つの言葉が場面や心情を細やかに表していてとても洗練されていると感じられますし、絵がとても繊細で美しいです。
ストーリーも読んでいる途中どのように終わるのか、ハッピーエンドでは無いのかもしれないとドキドキしながら読みましたがちゃんと二人が結ばれて、約束も果たし、お互いに愛し合えることができて本当に良かったです。
読みながら感情移入がとまらず、2人の心情と美しい言葉たちを見つめずっと涙を流しながら、読ませて頂きました。
美しい作品をありがとうございます。
本当にたくさんの人に読んでもらいたい作品です。
もはや文学書を読んだ気持ち
2024年5月23日
全てがBL、いや漫画のくくりに収まらない。映像のように見える世界観。
試し読みだけでは無く、せめて上巻を購入し読んでほしい。
好き嫌いはわかれると思うが、刺さった方には美しい世界観に没頭できると思う。
BL漫画の括りでいいの⁈
2024年5月20日
これは、BL漫画の括りで良いのでしょうか?
漫画を読んでる感覚ではなかったです。
初めての作家さんでしたが、絵の綺麗さと重厚感、加えての心の内側を抉り取る様なストーリー。
圧倒されました。
ゆっくり時間をかけて読みたい作品です。
映画化希望
2024年5月20日
あまりにも耽美で芸術的すぎて、是非とも映像化してほしいです。
内容と合わさってより一層この作品の良さが伝わると思います。久々にBLで泣きました。かなりおすすめです。
絵が本当にきれい
2024年4月27日
絵柄が好みだ〜と思って上を買って読んだら物語もすっごく面白くて大大大満足です。この作品を読んだあとに私の稚拙な文章でレビューさせていただくのが申し訳ない限りです。本当に素敵!!もっといろんな人が読んで〜!!って気持ちになりました!!買いましょう!!みんな!!
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うわぁ…最高級大人BLっ
2024年4月5日
イャー、マジでこの素敵な作品に出会えて感謝です!!
終始ずっと涙が止まらなくて、もうなんの涙なのかよくわかんないくらいずっと泣きながら読んだ、引き込まれました。画力と時代背景とストーリーともぉ全てが凄かった、映画を観ているかのような迫力、満足感とにかくすんごかった!
偶然見つけたこの作品をあの時買った自分を褒めてあげたいです。
上下巻読了後、カバー下をぜひ。
2024年4月3日
と、作者様が書かれていましたのでその通りに読みましたが、本当に伏線回収が素晴らしいというか、読み終わったら必ずもう一度読みたくなる作品だと思いました。皆さんのレビューをネタバレしない程度に読んでいたら、「当時の一本の映画を見終わったような読後感」と書かれていてそんなに壮大な物語なのかと思っていましたが、そういう意味ではなかったのですね。読み終えてその感想の意味も理解致しました。内容的に途中メリバになりそうな予感、、と思うところがありましたが、読後感とても心地よいです。私は大好きでした。この時代の世界観に惹き込まれる感覚、言葉の重みが胸にずっしりと沈む感じが余韻を残していて素敵な作品に出逢えたなと思います。正直BLという枠に留まっていて良いのかと思うほどです。落ち着いて心に刺さる物語を堪能したい時に読むのをオススメいたします。
ゾクゾク
ネタバレ
2024年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 八田先生作品は良い意味で私自身余裕がある時にしか読めず、こちらの「紙の舟で眠る」は購入していたものの今日まで読めていませんでした。やはりストーリーは重厚で暗め、それでも絵の綺麗さで読みやすいです。というかほんとにほんとに、絵がとっっっても綺麗なのです。もはや絵だけでも買う価値があると思ってます。いや、絵だけで終わる先生ではないのですが。。何はともあれ、他の方もおっしゃってますが、映画のようなのです。昭和の邦画を見ているかのような。。最後の方のシーンではゾクゾクしてしまいました。これだけ濃厚な物語を、よく上下巻でまとめられたなと思います。何度も読み返して読みたいと思います。大好きな一冊となりました!
難しく重い
2024年3月5日
正直サクッと読めるBL漫画ではない為人に勧めるかと言われれば微妙です。この作者さんの作品は重めな作品が多く(作風にも合うと思いますが)、個人的にホラー要素も感じます。昔の風情ある作品の為今時のキラキラしたBLが好きな方はハマらないかもです。キャラクターの心情などを理解するのが難しかったですがやはり八田さん。作品に引き込まれます。色んなことがあった2人がどうか幸せな余生を、、と思いますね
あと漫画に関して言えば絵がうますぎます。BL作品においての絵が綺麗とかのレビューって、個人的に萌えを含んでいるからそれに対するものありきだと思っているのですが、この作者様はまじで絵が上手い!!!!って感じです。風景とか作画コストが高そうだなあ〜と思います。今回の昭和でノスタルジックな雰囲気の作品にこちらも心が溶け込むようなそんな気持ちでした。次回作も期待しています。
紙の船で眠る
2024年2月26日
まるで大作の映画を観きった様な心にのし掛かる感動があり涙が出ていました。美しい絵に見入りながら言葉の織りなす美しさに心が騒ぎワクワクと一気に読み込みました。素敵な作品に出会えたことに感謝しかありません。


感動と尊敬
2024年2月18日
1ページ書き上げるのにどれだけの調査と労力と根気etc使ってるんだっ!?と、1ページ読むごとに思ってしまうほど、もう尊敬しかない!えっ、このボリュームでこの値段、安すぎやしないかい。
ストーリーも最後まで読み終えた時、壮大な絵巻物を見たようなしばらく余韻がとけない、、と気づいたら初レビューを書いておりました。
最高!!
2024年2月16日
ずっと気になってた作品でしたが、控えめに言って最高でした!!!!
ほんとに漫画かな?って思えるような世界観で、映画を見ているような感覚でしたが、それもまた楽しく見させて頂きました!
美術館を巡ったような
2024年2月14日
無料配信サイトで拝読しておりました。無料で面白かった作品は応援の意味も込めて購入しているのですが、最近は無料漫画配信サイトの質が高く、正直、記念購入くらいの気持ちで購入していました。

だ・が・し・か・し

本作は全く違います。無料で気になるところで「続きは単行本で!」みたいな気になる終わり方でもないんです。
購入するまで、配信時点でハッピーエンドだと思っていたんです!!
たしかに、回収されてない伏線はあったはずですが、美しい作画と圧倒的世界観の前でちょっとオカルトかな?くらいで流されていました。あくまでも私の中で。

だから、纏めて読めたらいいなぁ〜くらいの軽い気持ちで買ったら…

嘘…あの後、もう一波乱あって、緻密なストーリーの伏線が全部回収されて、目が腫れるくらい泣くことになるなんて。
最終幕の畳み掛けるように訪れた二度目のクライマックスにただただ感動しかありません。

どこを切り取っても★5では足りぬ素晴らしい作品です。ライトなわちゃわちゃ可愛いBLだったり、エロ重視のBLが好きな方にはあまりオススメはできませんが、美術館を巡った後の名残惜しいような疲労感が読後に残る、そんな物語のように思います。
うぇっ
2024年2月14日
ななななんちゅう、、、こんなにすてきな作品読んでもわたしの語彙力は、ななななんちゅう、、、だなんて、、、。おー!すごかった!すごいです!これもう明日、明後日ではないけれど、またいつか読み直します。体力がある時に、、、!
純文学BL、最高です
2024年2月5日
一作目も既読済で、かなり好きな内容でしたので、今回も購入しました。
上下巻一気に、でもゆっくりと読ませてもらいました。内容はとても濃く、絵も一コマ一コマが描きたい風景を切り取ったかのように綺麗で、ページを捲るのも勿体無いと感じるほどでした。作品のボリュームからすると、BL漫画の中でも濡れ場は少なめでしたが、読了後の満足感はそれを感じさせないものでした。何度でも読みたくなる作品です。買って後悔はしないです。多くは語りません。とにかく読んでほしいです。
桜のように美しく悲しい
ネタバレ
2024年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ夢を見て、紙の船の中で、モナリザの優しい目の波に落ちたように、虚実が織りなす華やかな映画のようだ。ただ、彼らはお互いを見つけた。虚と実、あなたは虚妄の中で私の唯一の真実です。
八田てき先生……何者?
2024年2月4日
どう生きてきたら今の時代にこんなすごい作品を生み出せるんだろう…
奇跡のような画力とストーリー…規格外なふたつの才能を併せ持つ八田てき先生の、漫画家としての底知れなさにぞくぞくした。BLなんだけど…間違いなくBLなんだけど、完全にBLの枠を超えてる…
純文学、一本の映画、他の方のレビューがこの漫画を表現するのに的確な言葉を使って下さってて、読後感がまさにその通りでびっくりした。
最初から最後まで綿密に練り上げられたシナリオで二人の男の人生を描いた凄まじい熱量を感じる作品。千冊以上BL読んできたけど、間違いなく一生の記憶に残る傑作です!
2023年ベスト作品
2024年1月25日
時間ができたのでポチポチ。八田先生作品はどれも画力が半端ないですが、これはもう素晴らし過ぎました。時代が時代なだけにお話に入るのがちょっと大変でしたが読み終わった後はまるで一本の映画を見た。。。純文学書を読んだような。。。なんとも言えない感覚になりました。なんでこのタイトルなんだろうと思いましたがしっかりお話の中で回収してくれてすっきりでした。
とにかく絵が美しい
2024年1月25日
時代は戦後。米兵が幅を利かせ、赤線が残り退廃的な雰囲気が漂う。海が近いから、横浜あたりかな。受けは一世を風靡した脚本家。死の幻覚に苛まれている。攻めは歳下で、駆け出しのカメラマン。三島由紀夫か谷崎潤一郎の小説を読んだあとのような読後感でした。
すごい画力と純文学な、、、
ネタバレ
2024年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず作画に惹きこまれます。終戦後の時代で写真家×物書きのお話です。
内容は幼少期の列車事故で生き残った二人のお話で何度も何度も読み返さないと腑に落ちない難しさがあります。受けの作品が映画化されると出演者が死ぬとか死神、攻めが受けの首を絞めるとか色々とドロドロ重いお話ですが作画と合いまくりで見応えすごすぎです!最後まで幸せになるのだろうかとソワソワしました。執着年下攻めと黒髪美形眼鏡受け最高でした。
まるで映画のよう
ネタバレ
2024年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 映画を見たような読後感でした。
途中、2人の行く先かどうなるのか不安になりましたが、ハッピーエンドでよかった。
とても絵が綺麗で引き込まれました。
電子でもカバー下読めます!上下巻ともぜひ
ネタバレ
2024年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ボロ泣きしました。
2人の人生がこめられた最高の物語でした。
どこを読んでも絵が綺麗で一瞬一瞬が映画のようでした。
完結後も2人もずっと追いたいくらい大好きです。
恐らく脚本風のページがカバー下だと思われます…!柄のみのページが脚本の表表紙裏表紙なのかなと思います。
読むの疲れた。でも最高!
ネタバレ
2024年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューが書きづらい読後感。でもオススメしたいから書く。
綺麗で繊細だけど重い作品なので、どっぷり世界観にハマれないと途中で読むのが辛くなるかもしれません。
私は作者推しなので、1ページずつ有り難く拝読しました。
ラストはメリバになるのか?とハラハラしましたがハッピーでほんと良かった。
欲を言えばヨウイチ君の内面をもう少し現して欲しかったけど、続編はあり得ないんだろうなぁ。
作者様、こちらのディープなパワーの反作用を「やくざの推しごと」でまた見せてくださるのをお待ちしてます。
世界観が合えばとてもハマれる
ネタバレ
2024年1月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦後間もない時代、幼い頃電車事故に合い生き残った2人が織りなすお話。映画の脚本家に成長したが脚本のモデルが次々に不幸にあい、筆を折ってしまった憬は自暴自棄になっているところ、写真家の卵の燿一に介抱され心を通わせていく。2人の時間を過ごすうちに憬は燿一をモデルに書きたい衝動に駆られるようになり…という展開。戦後やその頃の日活映画のような雰囲気なのでちょい難しく感じるところもあるけれど、悲運な2人が苦しみながら藻掻いている様子ととても合っていて世界観に惹き込まれたら上下巻あっという間だし、種明かしがわかってから改めて読むとわかりにくかったところもクリアになって何度も楽しめました。最終話が全部描き下ろしになっていて、このラストまで読まないと全てがクリアにならないので是非とも連載読んでた人は単行本も読んで頂きたい!■追記■レビュー掲載直後はカバー下ないとか書いていたのですが、他のレビュー主様の言う通り、カバー下あります。何を見てたんだ、私は。以前ここを見て誤解してしまった方、申し訳ありませんでした。
これは紙本で頁を行きつ戻りつ読みたい作品
2024年1月3日
時間を掛けて、一読では足らず。
個人的に、時代として戦後辺りを描いた作品は避ける傾向にありますが先生の「遥か遠き家」が余りに心を揺さぶる作品でしたので迷いつつもでした。まだ上巻のみの読了ですが、一人でも多くの方に読んでもらいたい思いから☆を。
魅力を伝える言葉を持たない私は、素晴らしいレビュアーの方々に感謝です。
ま、漫画…?
ネタバレ
2024年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私は何を観たのか…漫画…?映画ではなく…?いや、映画…?小説…いや、映画か…?混乱です。
信じられないです。上下巻の漫画を読んだあとの余韻じゃないですこれは。分厚いシリーズ物の小説を読んだとも言えるし、長編映画を観た後のずっしりとした余韻を味わっている様な…とにかくすごいものを観たんです信じて下さい。
発売前から表紙絵がとにかく好みで、軽い気持ちで買おうと決めて買いました。
まず、絵は本当にエグいです。画力がすんごい。表情にぶん殴られ細部の細かい描き方を目をガン開きで眺めました。
ストーリーは軽い気持ちで読むと理解出来ないかもしれないです。言葉選びが凄くて理解出来ないのが楽しいというか…今すごいものを読んでいるというワクワク感が楽しい。何回も読み直したいけど読み直さず最後までとにかく読んだ後にもう一回読みたい。
だけど暫くはこの余韻から抜け出したくない…漫画を映像で観たいと思ったの初めてです。今までに読んだことの無い作品でした。大切にします。
大丈夫だからマスト買い(強火長文)
ネタバレ
2024年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊作者さん買い。たしかに純文学BLで再読必須。
まず大きな声で言いたいのは、最後まで読んで大丈夫。BLデビュー作がアレだったので(私は星10つけたけど思い出しただけでアレなので再読できない)、怖がる読者さんいるかも。でもこの作品は大丈夫ですよ!
二作目のギャグ漫画振り切れすぎの作者さん、引き出し多すぎて頭の中覗きたい。映画や書籍をたくさん読んでこられたんだろうな。

間違いなく作者さんは全部完璧にプロット立ててから連載開始してますね。もしかしたら完成してから連載開始したのかな。23年5月にWeb連載開始、11月に最終幕手前までWeb掲載して12月単行本上下巻発売。この短期間で戦後の混乱から発展する日本の映画界を舞台とした夢うつつを行き来する重厚なストーリーと、背景や小物全ての時代考証も必要なのに完璧な描き込み絵を併せもった作品を創作した作家さんは私にとって初めて。心から尊敬します。作者の作品への熱意だけでも買う理由になりますよ。シーモアさんでレビュー数がまだ少ないのが信じられないし、この作品が売れなかったらそれは世界がおかしいと思う。。

戦後混乱期を生き延びた空っぽな写真家見習いと、死神から溢れる言葉を紡ぐ脚本家の話。難解なモノローグ、脚本家視点での夢うつつのシーン(現代と違って薬の規制があまりなかった時代、眠らないため集中力を増すため等々の理由で脚本家さんは薬物を常用していて、その結果元々夢想家だったのがさらに幻覚を引き起こしていたはず)があり、ストーリー自体はテンポよく進んでいくけど、読み流すことはできません。じっくり読むか再読して、様々な会話や絵の伏線を拾ってください。

あまりにもクオリティ高すぎだからこそ欲を言いたい。ページ数に限りがあったからか、上巻の蜜月時期でのエピソード描写がもう少し欲しかったな。甘いシーンと笑顔が上巻中盤以降は回想にしか出てこないので、この人たち気づかずこんなに求め合ってるのに、何だかいつも辛そうだったよっていう印象になってしまう。

あと小さな声でいいますが、電子特典がないので、紙本で有償特典買う方がいいかも。もちろん電子版単行本にも描き下ろしの最終幕とその後話は収録されてるけど、それだけでは全然足りない、甘々ラブが。。上下巻で辛い悪夢のシーン満載のあと、安心して和やかでかわいいふたりをもっと眺めていたかった。。
有償特典の電子化、切に希望します。
当時の日本映画を見終わった様…美しかった
ネタバレ
2023年12月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「遥か遠き家」の作者とは知らず😩「やくざの推しごと」もそうでしたが、レビューで知って驚きました。感謝です。

昭和24年の横浜、路面電車と米軍トラックの事故から始まる冒頭…
子供時代の主人公2人を除いて全員死亡の事故は、終戦間もない所から世間のやり切れなさはどれ程のものだったのだろうかと思いました。

そんな社会の空気と泥酔する主人公。彼が身を隠しながら通った場所はたぶんドブ板通り。米兵相手に始まった夜の町と死神の夢を掛ける描写は上手いなと…P.15 グラスとあれ。そうでもしないと日常を過ごせない精神状態の憬から、純文学作家が重なり。そんな退廃的な耽美さにクラクラでした。

燿一。可哀想で…。彼が育った女郎屋は、夜になれば和かなお姉さん達も昼間に見せる顔は違ったのかなと。P.145女将、かあさんの言葉から…男性相手の職業をする女性は、彼らの裏の裏の顔を身をもって知っている。男性嫌悪の女性も多かったのかなと(女将さん、そうだったんじゃないかな)
燿一が捨てられなかったのは、あの事故の際に支払われた(かもしれない)お金を彼女が受け取ったのかも知れず…。色んな意味であの様な場が燿一の故郷なんだなと。また彼が女の子だったら、また違ったのかもしれないのかなと。

個人的に感じた萌え…それは共有する時間の流れでした。
時間の流れは曖昧で、重力や速度が変わると変わる。あの事故が起こった車両内の衝撃、その重力と速さの中で生き残った2人は、その時から互いだけの時間という流れの韻を共有して生きていたのかなと…そんな風に思ったら、燿一にとって憬が紡いだ言葉、韻に魅かれたのは必然で…憬の死神の変化の始まりも事故から始まったのか、逆に共有するという未来があったから事故になった…という解釈もめちゃくちゃ萌えで。そんな風に未来今過去を同点と解釈できる、冒頭の耽美さは良かった。
韻そのものなのかなと思った2人の心拍数はどんなだろうと(萌え)。あぁ…だから新しい生を2人は育めたのかなと。あの事故が無く出会っていたら、憬の母の様に2人もと、そんな風にも思いました。

日本語は美しかったなと、久しぶりに感じた作品でした。良かったです✨
ずっしりとした読後感
ネタバレ
2023年12月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 画力に惹かれて読みたくなりました。まず2冊にまとまってることが凄いなと。舞台が戦後なのでなかなか入りづらい所もあり、セリフも詩的で美しく私は1度噛み砕く必要があり時間がかかりました。それとは逆に2人の生い立ちがかなり壮絶なトラウマ級。そこが軸になっているのですが、色んな角度からの結びつきが怖いくらいにハマっていって引き込まれました。簡単に言うと、憬の心の救済ストーリーなのかなぁと。しんどい描写も多いからこそ些細な幸せがすごく大きくてラストは感動です。ただ次読み返すとなると割と気合いがいるなぁ。。いや素晴らしい作品でした。
言葉の持つ力を実感する素晴らしい作品
ネタバレ
2023年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 素晴らしい画力。
センスの研ぎ澄まされた台詞運び。
その中に漂う戦後の日本に漂う死生観と芸術の中に自分の存在意義を見出す者の業の描写。
読み始めたら、ひたすらどのような航路を辿るのか分からない舟旅が始まり、終点に着くまで、物語に惹き込まれてしまう吸引力に圧倒された。

それこそ、一本の映画を見終わったかと思ったら、さらにショートフィルムが続くようなストーリー展開と、中だるみなしの構成力。
凄い。唸るしかない。
ダークファンタジー、ミステリー、ラブロマンスといった一つのジャンルに括ることができない。
幼き頃に瀕死の重症を負い、血を吐くように言葉を紡ぎ出す脚本家憧(けい)に終始まとわりつく死の影。
対して、明るく振る舞いながら内面の虚さを抱えて生きてきた写真家見習いの耀一(よういち)。
同年代ながら、一見対象的な2人が、互いの存在によって生かされながらも、とらえ、とらわれることで相手に何をもたらすのかを考え、もがき苦しむ様からは、終始不穏な空気が流れ、高い緊張感が続く。

ネタバレなしで、作品世界に浸って欲しい。なのでこれ以上余計なことは書けないのだが、終盤にはそれまでとは違う自然体で、生きる力にみなぎる2人に会える。

凄い作者だと聞き及んでいたものの、一作目はエンディングが怖くて未だに読めていない。
だが、本作で皆口々に凄いという理由が分かった。
絵、台詞、構成、テーマ、全てがハイレベルで純文学、映画、写真、といったジャンルをも統合した総合芸術作品のような味わい。
この作品の愁眉は自分が脚本を書くと人が死ぬと思い、筆を絶った憧が、取り憑かれたと思ってきた死神の正体と向き合い、自分の武器である言葉によって立ち上がり、真の敵と闘うシーンにあると思う。言葉が随分軽くなってしまった今、言葉の力を信じる作者の思いが滲み出る。
ちなみに身体を合わせるシーンは結構早めからあり
最高です、本当に…
ネタバレ
2023年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。遥か遠き家が刺さりすぎてこちらも単行本が出るのをずっと楽しみにしてました。
綺麗な画と巧みな台詞が、脚本家と写真家の2人にぴったりハマって素敵でした!遥か遠き家よりは純粋なハピエンかなと思います。本当に最高でした…2人が幸せであれ……
圧倒的画力で読ませる濃密な作品。
ネタバレ
2025年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 圧倒的画力故に物凄くリアルに伝わって来て、最初はホラー要素が強いのかと思ってしまいました。

あるトラウマにより筆を折った脚本家憬が出会った憬のミューズのような燿一。
燿一に出会ったことで再び筆を取る憬。
しかし憬を襲う謎の呪縛が何度も憬を苦しめる。
これはもしかしたら前作と同じエンドなのかと恐れつつ、戦後の雰囲気溢れる緻密で薄暗い背景を追って行きました。

予想外の結末には心底ほっとしました。
複雑に入り組んだ心理描写等が難しいお話で漫画に表現するのは先生の画力でも大変だったのではと思います。
読んでいてこれ程仄暗くじっとりとした不安を覚える作品は他にないと思いました。
だからこそ全て解決した時の喜びが大きかった作品でもあります。

生半可な気持ちでは読めないと思う作品に初めて出会いました。自分としては珍しく読み返す気が起きなかったので星4としました。
純文学好きなら間違いなし
2025年1月8日
モデルにした人物が必ず不幸になってしまう元脚本家と娼館に居候するカメラマンとの愛のお話。
とにかく絵が芸術的に上手いです。一つ一つの作画が丁寧で綺麗で、流れるように物語が進んでいきます。漫画でありながら、モノクロの無声映画を観ているようなリアリティに溢れる作品です。
内容も純文学的で、その表現には純文学作品を読んでいるような世界観が描かれています。それ故、叙情的で分かりにくい部分もあるので、一般的に理解するのが難しいお話だと思います。それでも、戦後間もない日本への郷愁や物書きの狂乱など、違和感のない部分を上手く結びつけて二人の愛を構築した作品創りは素晴らしいと思いました。
最後の憑き物が落ちたような穏やかな憬は、色気と共に親しみやすさがあって、幸せぶりが伝わってきました。モノクロの無声映画にして欲しい作品です。
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まるで小説のよう…
2024年12月8日
八田先生のお話は切なく苦しい展開が多くて…どうなる!?とドキドキしながら読み進めていくと落胆やら感嘆やらが待っている感じです。今回もそう、まさに。そして描写が本当に繊細で美しい…正直、2〜3度読み返さないと細やかな部分に気付けないかもしれないと思うほどです。
切なく苦しい展開からの最後の二人の笑顔がとても煌めいて素敵です。
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作者買いなり〜
2024年7月21日
ほうほう、今回は作家か〜ってな感じです。全体的に暗いのは私の好みですし、死とかなんちゃらが出てくるのも私好みです。2人とも好きなキャラ設定でした。他の作品で見た事ないストーリー性グッとだね!1本の映画のような作品を作るの上手いですね八田先生。ただ、値下げで買ったんで、本当は電子じゃなくて紙で欲しかったです。皆、八田先生の画力を堪能するには、紙がいいですよ!(遥か遠き家は紙持ち)
追記、(追記はかなり辛口なので、苦手な方はここからは読まないでください〜!)少し辛口で言うなら、深くて重い雰囲気はで出ますが、ほんとに深くて重い話ではないです。雰囲気だけです。いわゆる心に染みるような深みはないです。ページ数の割には、全体的に軽い印象です。えろは少ないです。八田先生にしては前作より増えたかな?程度です。一つ一つのコマが映画のようで素晴らしい作者さんなので、この作品は、映像化向けだと思います。死がテーマと言えるくらい、死、が出てきますが、緊迫した死には感じられません。この作品は、作者さんの作画力と、この方の描きたい雰囲気を味わう作品です。内容メタ重視の方は、評価の割にはこんなものかってなる可能性もあります。(私は割とそうで、作者買いで、作者大好き人間なので、さらっと流した感情ですが)あとは、数をこなしてる読者様は、まあ普通やね、絵は上手いけどってなるかもしれません。前作の方が私は好きでした。この作品から八田先生ワールドに入るのもいいと思いますが。1度読んでみてください〜。
圧倒的画力
2024年5月4日
自分が漫画を読んでいるのか、映画を観ているのか小説を読んでいるのか、途中分からなくなりました。
圧倒的画力の暴力って感じでした。
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むずっ
ネタバレ
2024年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 難解で暗い、でも退屈しないで一気に読めます。絵が圧倒的、緻密だからでしょうか。
「遥か遠き家」で知った作者様。「遥かー」はわかりやすいけれどズシンとくる作品でした。今作はラストは大丈夫です(大丈夫て~)。最後まで読むとなるほどと思えます。ただそれまでのミスリードに無理がないかと思う点も少しありましたがどうなのでしょう。もう一度読むと納得できるのかな。しかし二度読む元気が…。
芸術に関わり生み出す者の苦悩や狂気コワッていうのが感想です。八田先生は映画や文学に造詣が深くていらっしゃるのだと思います。江戸川乱歩っぽい?知らんけど。←逃げてます。
BLの多様性はすごいと思いました。いろいろ規格外ですね。
2023年12月 上巻 総248ページ 下巻 総226ページ 修正=見えない構図
作画コスト
2024年2月14日
膨大な背景の量、人物も綺麗だし圧倒されました。ただ丁寧に全てを描き込みすぎている。被写界深度が深い写真のよう。画集ならそれでもいいのだが漫画となると疲れるというのが感想。
深みが足りない…。
2025年3月8日
評価が高いのでとても楽しみに読みましたが、あれっと少し肩透かしでした。重厚な作品で、絵も丁寧、物語の構成も練られていますが、他のレビューにもあるように深みがない…。ものすごく苦しんでいる二人を側でぼーっと見ている感じでした。メインの二人以外きちんと描き出されている登場人物がいないのも一因?
すごく難しかったです
2024年7月29日
漫画なんですけど、文学作品を読んでいるような感覚でした。時代背景、設定、テーマ、キャラ、全てが難しいのですが、特に心理描写がとても難しく、残念ながら私の読解力では太刀打ちできませんでした。ストーリーは理解できますが、心理描写(特に受の憬さんの心情)が終始どういうこと?という状態で、単に病んでるのか、ファンタジーなのかも終盤まで分からず。ストーリーのオチというか、実は…というところはおもしろかったのですが、それよりも難しさが勝って読むのが苦しかったです。読み返して理解する気にもならず、、、読解力に自信がある方、文学作品がお好きな方には合うのかもしれません。読解力がなくすみません。
些細な事ですがモヤモヤ
ネタバレ
2024年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 話も深いし画力もあり読み応えあるなと思っていたら、本当に些細なひとコマで引っかかりました
電車の中でキャリーバッグを引くご婦人のひとコマ
昭和に現代風のキャリーバッグ
昭和の旅行はボストンバッグや風呂敷、キャスター無しのトランクでした
そのシーンまできちんと昭和を描いているだけに読後も気になってしまいました
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雰囲気はあるけど
2024年6月28日
雰囲気はあるけど、深みはない。

暗い内容なんだけど、じゃぁ深みがあるか?っていうと、ただ暗いだけ。

雰囲気出す演出されてるけど、読んだあとも別に何も残らない。
映画的
2024年3月31日
その時代の描写も緻密で世界観がしっかりしていて画力でも引き込まれましたし詩的な雰囲気の台詞回しにも引き込まれました。上下巻ながら一気に読める。
純文学的BL!
2023年12月25日
まず全編、絵が圧倒的に美しい!それだけで見ていられるけど、内容は暗く重苦しい。出生とか事故とか生死とか、暗い内容が続くので「ラブラブ!楽しい!」のが読みたい人には合わないかも。でも、気になって読み進めてしまうくらい重厚な深みのあるお話しで、ザ・純文学BL。
うーん
2024年7月14日
深いお話の様で深くなくて、ずーっと暗くて読むのが疲れました。。
絵もストーリーも綺麗ですけど、何かが足りなくて心に響かなかったです。
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作家名: 八田てき
ジャンル: BLマンガ
出版社: プランタン出版
雑誌: Canna