「そばにいてくれないか?」何に対しても無関心だったデルオンがロミルディーネを引き留める。潤んだ金色の瞳に辞表を提出してここを逃げ出そうとした彼女の心が揺れる。彼女は夢を叶えるために、やっとの思いで皇帝秘書の面接に受かることができた。それなのに秘書として仕えることになった皇帝は小説に出てきた暴君だったらしい…。焦点の合わない目で剣を手にする皇帝…。「陛下、どうか殺さないでください!」暴走したデルオンを止められるのはロミルディーネだけだった。思わぬ誤算で秘書を辞めたいロミルディーネだったが…。
皇帝の秘書は生き延びたいです【タテヨミ】(66巻配信中)