医師としての実力が認められ、ついに宮殿女医に任命されたノノカ。
メイドとして頑張ってきたが、医師として働けることは素直に嬉しい。
だがまさか宮殿医は王族以外の診療が禁じられているなんて!
せっかく人を救える立場になったのに、これでは友人の風邪ひとつ治せない。
…焦りを覚えるノノカの元に、ある日届いたのは優しかった同僚の訃報だった。
もし一早く駆けつけて治療できていたら、彼女は死ななかったかもしれないのに――
これ以上の犠牲を出さないためには、自分が動くしかない。
古い制度を壊すため、国王陛下への直談判しようとノノカは動き出すが、直属の上司である医長に妨害されて…?