前世が千年前に世界を救った聖女だっとことを思い出したシェイラ。前世で自国と戦争をしていた敵国の王子に一目惚れをし、恋心を秘めた内に亡くなっていた。どうやら彼はこの時代では、前世は悪しき王として語り継がれている。しかし本当は世界を守るために彼は死を選んでいた。今世でも王女となったシェイラは、前世に一目ぼれをした彼と全く同じ外見で、年齢だけ幼くした姿の少年クライヴと出会う。しかしクライヴは前世のことを覚えていない様子。前世では敵同士で、それ故に、想いを告げることすら許されなかった後悔の念が強いシェイラは、めげない愛情をもって迫る。だが、シェイラは知らない。なんとクライヴにも前世の記憶があり、前世からきっちりと、とっくにシェイラに惚れ込んでいた。前世のしがらみから恋心を明かさないクライヴと、そうとは気付かずにぐいぐい迫るシェイラの、世界の命運をかけた恋と攻防が始まる。