株式会社ラブリルのデザイナー・一ノ瀬いちかは、今日も今日とて腐っていた。
ラブリルはキャラクターを商材とする世界を代表する大企業。
入社2年目のいちかが渾身の力を込めて描いたキャラクターはいつも【ブス】評価。
仕事のほとんどがラブリルの看板キャラクターである『わたぷぅ』の商品監修ばかり。
そんな矢先、ラブリル創立30周年のオリジナルキャラクターコンペの開催が決まった。
底辺デザイナーを自認するいちかには無関係なイベントと思っていたが、
ラブリルの伝説的な敏腕営業マン・叢雲百矢にある日突然「君が欲しい!」と迫られて…!?